八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 過去ログ : 2011-05-30

May 30, 2011

新潟へ出発 目的は何?

 朝までの雨も止んで、青空が覗く中、新潟・津南へと向けて出発。メンバーはペンションたん歩゚歩゚のりぃさん、ペンション月下草舎の笹沼さん、あるびおんの二人の計4人です。小淵沢IC→(中央自動車道)→岡谷J.C.T→(長野自動車道)→更埴J.C.T→(上信越自動車道)→豊田飯山I.C→(R117)→飯山→栄村→津南町のルートです。R117は、信濃川沿いですが、やはり昨日まで豪雨だったの様で土色の濁流です。水位もかなり上がっているようで河川敷の木々も水の中だし、低い位置の水田は冠水すれすれか、冠水していそうです。折角田植えを終えたばかりの水田ですから心配です。そんな濁流を見ながら走っていると栄村へと入ってきました。2011年3月12日午前3時59分15秒頃、長野県北部の新潟県との県境付近で発生した直下型地震で、マグニチュード (M) 6.7(暫定)の最大震に続いて、M5以上の2回の余震が相次いで発生した「長野県北部地震」のあったところです。栄村に近づくにつれ道路が悪くなり、あちらこちらで復旧工事も行われていました。そして今日の目的地はここのお隣、でも県は新潟県になる津南町です。
 今回の目的は一応農業支援なのですが、小淵沢では晴れていた空も、ここでは雨です。お昼に着いたのですが、雨続きの畑には入れないので、山に山菜採りに連れて行ってくれました。
 ワラビは八ヶ岳で見るものとは違い、その太さにビックリ。そしてここにもそこにもあそこにも。踏まないように気を付けなければならないほど。 そしてまだ少し早いというネマガリダケ採りも。これは初めての経験なのでどんな風に生えているかも分からず、教えてもらって、目が慣れてくるまで中々見つかりませんでした。でも目が慣れてくると見つかるようになり、見つかると楽しくてどんどん竹藪の中へと入り込んでしまいます。私とりぃさんはどんどん欲が出て、雨にも雫にもかまわず薮こぎをして採るのですが、殿方はこの様なときに全く欲無しです。できる だけ薮に入り込まないで採ろうとするから見つかりません。殿方は女は強欲と言いますが、そうではなく家族に食べさせたいという母性本能がソウさせるのだと思います。
場所を変えてまたワラビ採りですが、こちらも更に太いものがニョキニョキ所かまわず出ています。こんなに豊富な山が羨ましいのですが、これは雪深い冬を越した雪国の人々への春の御褒美なのでしょう。
 沢山採って家に戻ってお茶の時間です。お茶の時間と言っても、アスパラの茹でたものやちまきなどお腹にずっしりと堪えるものが並びます。一休みしたら、今度は採ってきた山菜の始末です。
 ワラビは頭を揃えて、下を切りそろえます。勿体なくらい切るのですが、今日は沢山あるので切る勇気もでます。(笑) 私は切り役。

        ワラビも素晴らしく太く、こんな風に束ねたらどこかで売れそうです。
            アスパラと詰め合わせにして送る事にしました。



 ネマガリダケは頭を斜めに削いで、縦に皮に切れ目を入れて剥きます。大きなネマガリダケでも皮を剥くと小さくなってしまいます。更に節は堅いので節も取っていくと本当に少しになってしまいます。
 ゼンマイはわたのようなものを取り、ジジゼンマイ(ジジでも♀ゼンマイ)は捨てます。私たちがするのはここまでですが、この後これを茹で、何日も陽に干しながら何度も揉みしっかりと乾燥させるのです。ネマガリダケも、ゼンマイも採るのも、食べるまでも本当に大変です。
 さて次は今日アルバイトの人が採ったアスパラをお婆ちゃんが機械で選別し、長さを揃えたもを私たちが束ね、テープで留めます。これも箱の中で頭が痛まないように、少しカーブした頭をみんな内側に向けるのです。今まで買うときにそんな事まで気づきませんでした。これも結構難しいのです。

出荷するまでも大変な作業があるのですね。まだみんな慣れない手つきでテープを止めています。
 さー今日はここまで。おやつがいっぱいだったのでまだお腹も空いていません。近くの龍ヶ窪温泉・竜神の湯へ行きます。ナトリウム・塩化物温泉(中性等張性高温泉)の湯は硫黄とは違う独特の匂いがあり、塩分が多く、とてもよく温まりました。
 1時間温泉に入って戻ると、お座敷にはすっかりお夕食の準備ができています。いつもながら 大きなテーブルいっぱいに山菜料理が並んでいます。採ってきたばかりのワラビが生でコップに入っています。とりたては生でマヨネーズ味噌など付けて食べられるそうです。食べてみたのですが、ポリポリ食感が良く、アクなど感じません。そうそう作業中に食べた生のアスパラも甘くて美味しいかった!!
     
   山菜採り名人とお料理名人ご夫婦です。 私たちの一番の目的はこのお料理なのです。
                
           一番奥右のりぃさんのお姉さんがここの料理頭。山菜料理の名々人です
 私は呑めないので残念ですが、次々新潟の美味しいお酒が出てきて、居眠りしながらも夜が更けるまでおしゃべりして、11時にお休みなさい。5時に起きられる人は龍ヶ窪へバードウォッチング兼散歩です。