Apr 04, 2010
上社 前宮三の御柱 川越し
先ほど木落しした御柱は、これから宮川を渡って御柱屋敷まで行って、次の里曳きの時を待ちます。
木落し坂からはJRのガードなど細い道を行きますので、途中でメドデコを外したりして曳行されますので、宮川に向かう私たちは、途中で本宮四の御柱も追い越すことになります。途中には子どもラッパ隊が屋根の上で演奏中。
宮川では前宮三の御柱が川越ししようとしているときでした。川岸の両側も、橋の上も人でいっぱいです。主人は背が高いので写真も撮れるようですが、私は前の人の帽子ばかり入って撮れません。次を見ればいいと思い、後でいじけてはじまるまでお好み焼きを頬張っていました。
前宮三の法被は艶やかな赤と黄色の染め分けです。冷たい風が吹く川岸ですが、埋め尽くされた観客と、艶やかな法被姿に宮川が燃えているようです。
いよいよ人が渡り始めます。何とふんどし姿もあり、寒そうなそぶりも見せません。凄い!!旗や御輿みたいなものが川を越え、御柱が川へと引き出されます。
川岸の向こうでは氏子さん達が綱を曳き、御柱に近い太い綱は男衆が川の中で曳きます。
やがて川に落とせるところまで頭が出ると、それまで赤だった旗が白旗に変わります。
旗を替えるところ 白旗になりました
いよいよ川に落とします。以前は川越しの時も後のメドデコに人が乗ったのですが、前回の時に川に落ちた途端に後が跳ね上がって人が飛んだため、今回からは乗らないそうです。
後のメドデコも上がってきました 着水しました
水しぶきを上げてメドデコも川の中へ 完全に川に落ちました
この御柱はここから岸に上げるのにとても大変でした。やっと岸に上がった頃には、次の本宮四の御柱が対岸に。
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上社 前宮四の御柱 木落し
本宮四の御柱が川越しへと向かうと、直ぐに坂の上に前宮四の旗が現れ、13時20分ごろから、曳行してきた氏子さん達がすべたっり、転んだりしながら坂を下りてきました。そして13時45分ぐらいにはメドデコも見え、木落し坂も賑やかになりました。私たちの目の前がJRの線路ですから、時折中央線の普通電車やあずさが横切って
いきます。電車の中からもきっと見ていることでしょう。横で見ている方が、昔はJRのガードがなかったので、御柱が渡るときは、電車(当時は蒸気機関車かな?)をかなり長いことでも停めていたそうです。
木落し前の儀式も、その地域ごと趣向が違い、前宮四では松明が出てきて賑やかになりました。金銀のテープが飛び出し、いよいよ木落しの時です。
14時32分ごろ、落ちるか落ちないかのギリギリの所まで御柱が出て、ピーンと張った追いかけ綱が切られ、御柱がゆっくりと坂を落ち始めます。落ち始めると、後のメドデコも高く上がり、やがて御柱が坂に沿い、木落し坂を一気に下っていきます。
ギリギリで留まっている。 落ち始めた御柱。後が高く上がってきます。
メドデコが傾き、命綱を預かる人も必死です。 それ以上傾くことなく坂を下って行きます。
一番最後の前宮四の御柱は、上手に坂を下り、拍手喝采。見事に有終の美を飾り、高らかにおんべを振りながら宮川へ。
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上社 本宮四の御柱 木落し
今日は上社の木落しです。朝の仕事を終え、いつでもどこでも食べられるお弁当を持って茅野へと向かいます。
初めは子どもが小さかったので、母と子どもを連れて建て御柱を見に行って、人の多さにビックリ。次は下社の木落しを、当時はまだ入れた木落坂の中腹の最前面で見て、その勇しさに驚き、3回目は雪の中の木落、川越しを見て、御柱を支え続ける諏訪の人々の結束力、魂に感動してしまいました。お祭り好きではない私(?)ですが、御柱だけは7年に一度、その気迫と感動を直に肌で感じたくて、仕事の合間を縫っては茅野、諏訪へと通います。今日道を聞かれたご老人は、50年前に玉川と富士見でお仕事をしていらして、50年ぶりに所沢から見にいらしたそうです。50年前に初めて綱を持って曳行したときは、綱から何もいえないエネルギーが身体に伝わってきたそうです。私も何となくそれが分かります。
さて茅野に着くと、丁度前宮三の木落しが終わったところで、木落し坂から出てくる人で溢れていますし、御柱も出てきてなかなか前に進めません。でもここでへこたれていたら木落しを見ることはできません。やっとの思いでいつも見る場所にたどり着きました。終わったばかりなので、以外やそこはがらがらでいくらでもポジションを選べます。勿
論無料の場所です。木落し坂は真ん前です。蓼科山が入るように少し右寄りに場所を取り、今の内にとお弁当を食べました。でも食べているうちにはもう木落し坂の上に、本宮四の旗が到着し、綱が坂に下ろされました。11時24分です。
やがて11時50分頃には曳行してきた氏子さん達が坂の上に現れ、綱を持て木落し坂を下り始めますが、急斜面では転がったり尻餅ついたりしています。12時15分頃やっとメドデコが坂の上に見えて来ました。
やがて御柱が落ちるか落ちないかのギリギリまで来ると、追いかけ綱は追いかけ綱固定柱に固定され、御柱が落ちないようにしておきます。坂の上の旗が赤い内は追いかけ綱を切りませんので、安全という印でしょう。木落し坂では木遣りやラッパ隊、お囃子隊などが並んで賑やかに木落しを盛り上げます。段々盛り上がり、金銀のテープが宙を舞い、花火があげられみんなの気持ちが最高潮に達するといよいよです。この様に高揚感を高めることが、木落しの恐怖感を弱めるのかも知れませんね。今年は盛り土がされ木落し坂は斜面の長さは17メートルから32メートルへと二倍近くに伸びたし、角度も以前より急に感じます。ここを初めて下るのですからやはり恐怖心はあるでしょう。いやかえって血が騒ぐのでしょうか。
御柱が着いてからずっとあげられていた赤旗が白旗に変わったら木落しOKサインです。
木遣り隊やラッパ隊が坂を空け、左右の綱の間が開けられ、「本宮四」と書かれた花火に火が付けられました。御柱をつないである後綱が斧で切り落とされる(上社もそうだと思うのですが見ていないので)と御柱が煙の中を落ちてきます。
段々左に傾き、御柱左のメドデコは地に着き、右のメドデコは垂直になってしまいました。
こんな時に御柱やメドデコの下敷きになったり、綱に絡まったりで怪我人が出ます。垂直のメドデコの上では落ちまいとメドデコ衆がしがみついています。あんな所から落ちたらこちらも大変です。見ている家族の方々は怪我のないようにとハラハラドキドキでしょう。
やがてゆっくりと体勢を立て直し、メドデコが立ち上がり、勇ましくおんべを振りながら蓼科山をバックに川越しをする宮川へと曳行されていきました。旗が坂の上に見えてから木落しされるまで1時間30分は充分にかかっています。
見えているのはメドに乗っている人や、曳航してきた人や、木遣り隊やラッパ隊ですが、横や後で命綱をさばく人、後で追いかけ綱を切る人、後始末をする人と・・・本当に何人の人がかかわってきたのでしょう。
前宮四の木落しと川越しはまた後ほど
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前宮三の川越しを見ているだけで寒くなり、夕方になるにつれて冷たい風が強くなってきました。
でも前宮三の川越しは余りいいところでは見られなかったので、次はいい場所で見たい気もします。
それで帰る人が出てくる道を、こちらは入っていい場所を確保。前宮三の御柱がやっと対岸に上がると直ぐに本宮四の旗が川を越えます。本宮四の川越しの始まりです。でも色々な仕掛けが好きな本宮四の川越しはなかなか始まりません。待つ間、何度も帰ろうかとの思いましたた、やはり心残りになりそうで、また思いとどまるのでした。川に飛び込んだり、木遣りがあったり、バケツに水を汲んだり・・・その度に周りがざわめき、あの水を何に使うのだろうとみんなが想像します。
やっと御柱が立ち上がり、落とし口にまでやって来たのは旗が渡ってから50分後でした。一体どんな仕掛けをしたのでしょう?
ここでも赤旗はまだ川越しをしませんよの印です。川向こうの氏子さんと、川に入っている男衆とで合図に従い少しずつ曳いて、向きや体勢を整えます。ドンドン先端が川にせり出してきます。
川越しの体勢が整うと、木遣りもラッパも気合いが入り、川岸にセットされた花火に点火されました。(沢山のバケツに水が汲まれたとき、私はきっと花火だと思っていました。)
夕闇迫る中、川面に映るオレンジの花火と青い衣装が闇に浮かび立つようです。これもみな計算された演出でしょうか。次には「本宮四」の文字花火にも点火。煙の中からオレンジ色に「本宮四」とネオンサインのように浮かび上がってきました。
ラッパ隊も川の中から声援です。川の中の男衆も水を掛け合い気合いが入ってきます。そして・・・・・
最後はメドデコの先から後へと、ナイアガラの滝のように花火が続きます。両川岸びっしりの観客からも歓声が上がり、会場は寒さっも忘れ熱気ムンムンとしてきます。
綱を曳く男衆も水をかけて、いよいよの川越しに気合いを入れています。そして左の写真にある赤旗が、右の写真では下ろされています。さー力を合わせて御柱を曳いて川越しです。
御柱の後がせり上がって来ました。 御柱先端が着水
メドデコも着水して前に大きく傾いています。
御柱の最後尾も徐々に川の中に入るにつれ、メドデコも立ち直り進みます。。
この水しぶきを見るだけでも、どれほどの力で曳いているか分かります。メドデコの上では、おんべを振ってもうすぐ対岸へ。
見ていても身震いする寒い夕暮れ、こうして無事本宮四の川越しが終わりました。
この後一番最後の前宮四の川越しがあります。夜になろうとも、決まった日程で移動します。寒さに負けて帰ってきましたが、後で他の方のブログを見てとても後悔しました。真っ暗な中で、明かりを頼りの川越しを見てくれば良かった。
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