3月5日 カナダ旅行記16
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夜中にオーロラを見ているため、午前中はお部屋でお寝坊したり、のんびり寛いでいますが、午後は色々楽しみがあります。
私たちはicefishing&snowshoeを楽しみました。
ランチは鮭のベーグルサンドですが、今日はお弁当に持っていき、フィシングの間にいただく事にしました。
12時30分にお迎えが来て、フィシングのライセンスや保険の申し込み書を書きます。私たちが北杜市と書いていると、ガイドのKenjiさんが「えっ、北杜市?」と。
こちらもビックリして「北杜市知っているの?」と聞くと、なんと岡山出身ですが、野球の選手で韮崎の航空学校を卒業したそうです。この最果ての地で、お互いまさか北杜市の人に会うとは。これも思わぬ出会いの一つですね。
さて車に乗り込み、ホワイトホースの町を抜け、ぐんぐん山道を登っていきます。私たちは北極圏用の防寒具をレンタルしてありましたが、とても重くゴワゴワしているので、オーロラを見るときも自前のダウンだけで見ていました。今日も持ってくるか迷いましたが、暖かかったので自前のダウンだけで来ました。アイスフィッシングと言っても、ロッジ近くの湖でそんなまねごとだけだと思っていたので。でもあまりにぐんぐん登るので、段々寒さが不安になってきました。主人などジャケットの下にダウンさえ着てなくて、ダウンのベストだけ持って来たようです。着いたのは標高1350mの大きな大きな、見渡せないほど大きなFishing Lakeでした。でも陽がでていたのと、風がなかったので寒さはしのげそうでした。
それにしても雄大で大らかな山々に囲まれた景色でしょう。車から降りるとしばしその景色にうっとりしていました。
ガイドのKenjiさんはソリに釣り道具など一式を積み込んで、出発の準備完了。これからこの大きな湖の中へと歩いていきICEFishingです。氷の上に雪が積もりどこからが湖だかわかりません。でも所々に氷のヒビがあり怖くなりましたが、80cmも凍っているので大丈夫だそうです。ポイントらしき所へ行くと、氷を掘る機会をだし氷に穴を開けていきます。これは凄い威力があり、あっという間に掘れますが、もう一つの手彫りの機械はいくら回してもなかなか掘れません。昨年まではこの手彫り機だけだったそうで、Kenjiさんも大変だったようです。4つの穴を開け、ジャンボ穴あきお玉で氷を掻きだし、海老を餌に付けて釣り糸を垂れます。直ぐにKenjiさんにあたりがありましたが逃してしまいました。私たちにも軽いあたりはあるのですが、食いつくほどのあたりはありません。Kenjiさんはどうしても釣らせたいようで、また離れたポイントに穴を掘り始めました。大夫冷えてきたし、もうこの景色を堪能しただけで充分でした。それにトイレも・・・。なんとトイレは湖畔の藪です。でも一番近い所でも1km以上ありそうです。主人と二人で寒いので走りましたが15分はかかりました。往復30分です。その間にKenjiさんは氷の上でたき火をたき、湖の水を沸かしアップルティーを作ってくれました。甘い甘いお茶が美味しく感じました。釣りはみんな坊主でしたが、とても気持ち良く楽しかったので満足です。
もう大夫陽も傾きかけていますが、これからスノーシューもするそうです。主人は野鳥カメラを持ってのスノーシューです。湖畔ではなく、ここから流れ出て、ユーコン川に注ぐMclntve Creek沿いを歩きます。直ぐに雷鳥の足跡が。目をこらして探しますが、近くにはいませんでした。
次に見つけたのは、カラスが雪浴びをした後です。足の跡も羽の跡も頭の跡もくっきりと残っています。これははじめて見ました。こんど日本でも探してみたいです。
川面に空の色が写って、夕暮れの景色がとても綺麗です。
帰り道、突然5、6頭の馬が牧場から出てきて、こちらを気にしながらも、決まったコースなのか、仲間を気遣いながらお散歩をはじめ、しばらくお散歩すると、ちゃんとUターンして牧場へと戻っていきました。でもこの一頭だけはどんどん私たちに近づいて、他の馬たちも最初は待っていたのですが、あまりに離れてしまうので、とうとう牧場へと戻っていきました。
カメラを持つ私や主人に近づいてきたり、いくらお帰りといっても、ついてくるのです。困り果てていたら遙か遠くから牧場主が呼びました。すると今までのんびり私たちにまとわりついていた馬とは思えない姿で、さっそうと戻って行きました。
北極圏の標高1400mの地は、馬にとっても過酷でしょうが、こんなに自由に、のびのびと暮らしているなんて、幸せですね。
のどかで、温かなふれあいの時間でした。
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