ペンション あるびおん

八ヶ岳 小淵沢の小さな宿に宿泊して、静かな時間と体に優しいお料理をお楽しみください。

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〒408-0041 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3332-1157

薫製

北海道からの鮭の熟成と下ごしらえの仕方

毎日雨が降って、スッキリしないお天気ですね。
秋晴れがほしーーーい。

今朝はのんびりと思っていると、10時30分にピンポーーン!
おーー、この時期の贈り物、北海道から鮭がドーンと届きました。
鮭6匹とお腹に入っていたいくらが・・・

鮭はすべて綺麗に洗って、3枚おろしにして、取りあえず熟成。
自然塩をたっぷり降って、半身になった鮭を1枚1枚キッチンパーパーに包んで、大きなポリ袋に詰めて、少し重みを掛けて冷蔵庫で眠っています。半身にしてあるので塩が廻るのが早いので、塩辛くならないうちに(夕方まで置いたら)、一度この塩を洗い流します。でもこの一手間で水分が抜け、生鮭より生臭みが消え、身が締まって美味しくなります。
この後冷燻用はゲランド塩に砂糖、ハーブを混ぜた特製塩をまぶして、ピチットシートで熟成、塩漬け、脱水を同時に行います。気温が高いときは風乾より安全。鮭が新鮮なので、塩をタップ振って、流水で塩抜きする方法で無くても美味しいです。
加熱調理用は、粗塩を洗い流して、水気をふいて、塩麹をうっすら塗って(下味程度に)、冷蔵庫で一晩熟成させてから切り身にして冷凍庫へ。この時間が大切で、直ぐに冷凍してしまっては熟成されません。
生筋子は塩、醤油、塩麹を混ぜたもので『いくら』に、そして1ハラは白味噌、醤油、酒、みりん、塩麹を混ぜたもので『筋子』として漬け込みました。中骨は塩漬けにして、後で圧力鍋でにて、サラダやおつまみに。これが大好き。捨てるところはありません。

マトウダイの冷燻マリネ

マトウダイの最後の楽しみは冷燻したマトウダイのマリネです。

脱水シートで包んで、塩漬け+脱水を終えたマトウダイの半身は、しっかりと旨みが凝縮されて、このままかぶりつきたくなりますが・・・ちょっと待って!
さっぱりした白身魚は、ほんのり、あっさりと薫製する事が肝心です。あまり燻煙を強くすると、魚の味を消してしまいますから。

1、今日は短時間なので、中華鍋と大きなボールの蓋(大きな空間を作った方が優しい冷薫となる)の薫製セットで充分です。

2、中華鍋の底に、ウイスキー樽のオークチップを入れてくすぶらせます。

3、餅網を掛け、直接煙が当たらないように中心を外して切り身を魚を並べます。

4、熱源(ガスやヒーター)はつけず大きなボールの蓋をして、燻すこと20分。あまり色づかなくても、ほのかな香りがつけばOKです。

5、しばらく寝かせて、香りを落ち着かせてからいただく。

6、今日はタマネギ、ニンジン、キュウリをレモン酢とエゴマ油でマリネしたものとあえていただきました。香草ディルとの相性ぴったりですから、あれば降りましょう。

これでマトウダイ1尾丸ごと余すことなくいただきました。

  • ウイスキー樽のオークチップ

    ウイスキー樽のオークチップ

  • 直接煙が当たらないように中心を外して切り身を魚を並べます

    直接煙が当たらないように中心を外して切り身を魚を並べます

  • あまり色づかなくても、ほのかな香りがつけばOK

    あまり色づかなくても、ほのかな香りがつけばOK

  • タマネギ、ニンジン、キュウリをレモン酢とエゴマ油でマリネしたものとあえていただきました

    タマネギ、ニンジン、キュウリをレモン酢とエゴマ油でマリネしたものとあえていただきました

ダンボール薫製(冷燻)でスモークサーモン作り。

寒干し鮭を作ろうと思いましたが、気温が高くて干せません。ピチットシートで冷蔵庫で脱水していましたが、諦めて薫製にする事に。かねてから興味があったダンボール薫製器を作って、冷燻しようと思います。ダンボール薫製器ならペンション ゲストイン・シェムニの菊池 亮智さんに聞こうと、実際のをみせてもらい、その足でスーパーに適当なダンボール探しに行きました。
サーモンのフィーレを吊すので縦長のものが欲しかったのですが、そう都合が良いものはありません。でも何とか2個つなげて作りました。上を狭くしたので、煙が効率良く当たります。
昼間は気温が高いので、夕方から夜にかけて薫製をします。スモークウッドだけでも、箱の中の温度が25℃以上になりそうになりますが上部の蓋を開けて温度調整すれば何とか25℃以下を保てました。大成功。勿論下ごしらえもバッチリなので美味しいスモークサーモンができました。チャンチャン!!

  • ダンボール薫製器

    波留美作薫製器と下味つけ、脱水した鮭

  • これから薫製かけまーす。

  • カードクリップが便利

    吊すのにカードクリップが便利です。良い感じに煙が上がっています。

  • 温度は30℃以下を保ちます。

    温度は30℃以下を保ちます。

  • 上部を開けて換気

    温度が高くなるようなら上部を開けて換気しながら様子を見る。

  • ソフトで良い感じのスモークサーモン

    出来上がり。かなりしっとりソフトで良い感じのスモークサーモンができました。

アマゴの薫製

 

 活きのいいアマゴを下処理して薫製にしました。ペンションあるびおんの薫製はしっとり、ソフト、軽い味付けが信条です。

アマゴはそれほど大きくはないので、味付けと乾燥を兼ね脱水シートで包みます。このシートは少しの量を作るときにとても便利です。

  1. 内臓を取り、良く洗ったアマゴの水分を拭く。
  2. 塩、赤砂糖(塩の1/10位)セージ、タイム、オレガノ(ハーブは好みで)黒胡椒を混ぜたものをアマゴに振りかける。塩焼きの時くらい。脱水されると味が濃くなるので注意。
  3. アマゴのお腹に楊枝を斜めに射して支えとしてお腹を開く。燻煙がお腹の中までかかるように。
  4. 温燻で加熱と薫製を兼ねる
  5. スダチやレモンを添えていただく。
  • 味付け、脱水されたアマゴ

    味付け、脱水されたアマゴ

  • 燻煙

    15分温燻煙

アマゴの薫製

アマゴの薫製 味もまろやかでしっとりソフトな熱々の薫製です。

お客様の感想は「こんなまろやかなできたての薫製は初めてです。」でした。


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