快晴になりました。午後からリッチモンドの「スティーブストン(Steveston)」に来ました。日本人が100年以上前に初めて移民した場所。ここには数千人の日本人が居住していたカナダにおける日系移民の拠点でした。男性は漁業で、女性は鮭の缶詰め工場で働きながら生計たてていたそうです。今も朝は漁船が帰ってきて、新鮮な魚介類を売る市場がたつ漁港ですが、今日はもう終わっていました。今度はぜひこの市場が開いているときに来たいです。そして今や可愛い建物も多くたち、レストランも多い観光地にもなっています。
しかしここも、真珠湾攻撃のあと日系人は財産を没収され、カナダの奥地へと強制収容された日本人にとっては悲しい歴史もある町なのです。今日のように晴れ渡った空に輝く海を見ていると、本当にのどかそのものなのですが。
スティーブンストンでは一応定番のパジョズ(Pajo’s)のFish&Tipsを食べることに。フレーザー川の上に浮いているお店で、橋を渡ってお店に入ります。ここのテーブルは穴が開いていて、紙でロート状に包まれた食べものをここにさして置くようです。今日はすいているけれど、オンシーズンには行列ができるそう。フィッシュアンドチップスはイギリスの食べ物として名前は知っているけど、あまりおいしくなさそうなイメージがあって食べたことはありません。でもここの熱々で衣がパリッと揚がったフィッシュアンドチップスは中々おいしかったです。このお店はテラスみたいなものだから、みんなが食べ散らかして食べています。その食べかすを狙ってカモメやカラスが隙を狙っているのですが、ギャーギャーなかないし、日本のトビみたいにさらっていくことなく、お客が席をたつまでじっと待っている姿がいじらしいです。
娘の目的はここで美味しい魚介類を食べるとこなので、夕飯までおなかがすくように、可愛いお店見たり、ギャリーポイント公園(Garry Point Park)で海を眺めたり、元鮭の缶詰工場の後などぶらぶらして夕方のお店の開く時間までのんびり過ごしました。
澄んだお天気だったので、昼間は遠くワシントンにある、カスケード山脈の一つベイカーマウンテンが見えました。標高は3286mで富士山くらいですね。真っ白に雪を被っていました。
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Garry Point Park
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レトロな鮭缶工場の様子を描いた絵
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ジョージア湾缶詰工場は現在博物館として当時の様子を伝えています。
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工場で働いていた人たちなのか3人でおしゃべりしていたので、私たちもそのその輪に加えてもらいました。
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ワシントンにあるカスケード山脈の一つベイカーマウンテンが見えました。
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標高は3286mで富士山くらい
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ベイカーマウンテン
そして私たちは日本人の経営するお寿司やさんへ。余りお腹が空いてなかったけど、シャリが小さくて、とても綺麗に握られたお寿司はとても美味しかった。娘はこのときばかりに、つぶ貝のウニ合えやあん肝など食べてる。
また、お寿司を食べ終わる頃には、すっかり夜の帳も下り、水平線に残照が綺麗でした。タクシーの運転手さんに、この夕ぐれがきれいに見えるところを通ってもらって帰りました。今回のバンクーバー最後の夜です。明日はモントリオールに飛びます。