川端 雅章さんと行く、カナダグランドツアー5日目 Part2
6月3日(金)バンフ~ナカプスへ 移動距離386km
- 7:30ホテル発、国道1号線を西へ。
- 夕食: 宿で
- 宿泊: Nakusp Hot Springs Chalet
この日はYoho National Park、Glacier National Park、Mount
Revelstokeの3つの国立公園を訪れます。
側道に入りEmerald Lakeへ。
国道沿いにあるバージェス生物群の化石の展示がある小さな博物館を
見学。
国道1号線でGolden、Rogers Pass峠などを通ってロッキー越え。
レベルストークでGiant Western Red Cedarを見学。
州道23号線を南へ。
Shelter Bayから無料の州道フェリーでGalenaへ。
再び州道23号線でNakuspへ。
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Part2:エメラルド湖(Emerald Lake)からナカプスまで
思いがけずにモレーン湖とレイクルイーズをもう一度訪ね、また本日のコースへ戻ります。国道1号線Trance Canada highwayをYoho National Parkに向けて走ります。途中で小さな博物館に寄りました。
カンブリア宮殿を見ていますか?番組のキャラクター・アノマロカリス(奇妙なエビ)は、5億年前のカンブリア紀に海に生息していたカンブリア紀最大の動物です。私たちはバンフからエメラルド湖に向かう途中の小さな博物館でこの化石やこの時期のいろいろな軟体動物の化石を見てきました。これらはカナディアンロッキーの一角にあるバージェス山付近の岩の中から米国の古生物学者チャールズ・ウォルコットによって発見されたもので、バージェス頁岩(バージェスけつがん、Burgess Shale)と名付けられた岩の中に閉じ込められています。驚くべきは、ここで発見された化石は、普通は残らない軟体分までも克明に残っている事が特徴です。これは海底が急な崖のようになっていて、そこに一気に土砂が流れ込んだために嫌気性の環境になり、腐敗が起こらなかったためと考えられているそうです。そして普通は死骸が堆積して化石になるので一方向からの化石が多いのですが、一気に流れ込んだため、いろいろな向きのまま化石になった事で、ここの化石群からは多くの事を知る事が出来たそうです。小さな、小さな博物館ですが、壮大な地球の、長ーーーい生物の歴史を私たちにたどらせてくれました。
次はフィールドから脇道に入ってYoho National Parkのエメラルド湖です。ここも40年前に訪れています。ここは40年前のイメージと余り変わらずホットしました。私たちはまず湖畔でランチです。ファーストフードのハンバーガーですが、この景色の中でいただくと超一流レストランのランチより遙かに美味しいです。左下の人の笑顔が物語っています
エメラルド湖はもうその名の通り。ここもレイクルイーズと同じく1882年に探検家トム・ウィルソンによって発見された。(先住民はもっと昔から知っていたでしょう)その時トム・ウィルソンはすでにレイクルイーズにエメラルド湖の名前を付け、その後に更にエメラルド色した湖を見つけエメラルド湖が二つになってしまいました。そこで後によりエメラルド色の後者をエメラルド湖に、前者をレイクルイーズに改名したとか。確かにレイクルイーズはエメラルドを少し乳白したような色ですものね。こちらがエメラルドにふさわしい気がします。
エメラルド湖はバージェス山(Mt Burgess 2,599m)、ワプタ山(Wapta Mtn. 2,778m)、プレジデント山(Mt President 3,138m)に囲まれ、エメラルド湖自体も1.300mの所にあります。静かで神秘的で、良い湖です。主人はここが一番のお気に入りのようです。
この旅の最後のローッキーの宝石・エメラルド湖を後に国道に戻り、Golden、Rogers Pass峠などを通ってロッキー越え。車窓からロッキーの山々を見納める。
ここ数日は観光が主の旅でしたが、又ここから野鳥が中心の旅となります。
レベルストークでマウントレベルストーク国立公園・ジャイアントシダートレイルを散策。ここはコロンビア山脈となるのでローッキー山脈の乾燥した針葉樹樹林ではなく、雨も多くレインフォレストとなるそうです。
足下はレインフォレストらしく、大きな葉を広げた植物が被い茂り、ベイスギ(Western red ceder)やアメリカネズコと呼ばれるヒノキ科ネズコ属の樹木なども巨木となり鬱蒼とした森を形成している。樹木だけでなく咲く花も同じ花でも日本のものより大きい。このようなレインフォレストには薬の原料となるものが多くあると聞きますが、ここにあるセイヨウイチイも卵巣がん,肺がん,乳がん,胃がん、などの治療に用いられる抗がん剤・タキソールの原料となります。シダーの森は木道が整備されていて、キツツキのドラミングも聞こえるも姿が見られません。
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Devil’s Club
Devil’s(悪魔の)Club(こん棒)?でもとげがない -
日陰に咲くQueen’s Cup
ツバメオモオに似ているけれど花が一つ -
False Solomon’s Seal
ホールス・ソロモンズ・シール
日本の雪笹? -
Thimbleberry
ゆびぬきベリー
又はSolmonberryともいう -
Thimbleberry
ゆびぬきベリーの実
次にSkunk Cabbage Trailの方へ。Skunk Cabbage とは水芭蕉のことで、今はもう咲いていませんでしたが、湿地のようで水芭蕉が咲く場所のようです。木道沿いには草が多い茂り、ベリー類も多く野鳥が食べにくるのかもしれません。
こちらでは鳥との出会いもありました。
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英名:MacGillivray’s Warbler
和名:ニシノドグロアメリカムシクイ -
ニシノドグロアメリカムシクイ
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英名:Yellow Warbler
和名:キイロアマリカムシクイ -
キイロアマリカムシクイ
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英名:Cedar Waxwing
和名:ヒメレンジャク・姫連雀 -
ヒメレンジャク
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英名:American Redstart
和名:ハゴロモアメリカムシクイ
さて夕方5時を過ぎていますが、これから州道23号線を南へと走りShelter Bayから無料の州道フェリーで Upper Arrow Lakeを渡り25分でGalena Bayへ。再び州道23号線でNakuspへ。午後7時のフェリーに間に合いました。
ferryでUpper Arrow Lakeを渡ったら湖畔を走りナカプスへ。この街に着いたらレストランでお夕食のつもりでしたが、時間も20時を廻っておりそんなお店が見当たりません。でもクーラーボックスにはパンや野菜、ハム、カップ麺などが残っているのでそれで済ますことにしてNakusp Hot Springs Chaletにむかいます。カーナビで行くのですが、山道をどんどん入っていき、不安になりもう一度湖畔へ戻ります。電話をかけて聞くとその山道を12kmも奥に入るそうです、またその道をたどります。電話で聞いていていも「本当にこの先にあるの?」と言うほど山の中に入っていきます。対向車も後ろを走ってくる車もほとんど無く、右側に流れの速い渓谷が続いています。やがて川岸にキャンプ場が見え、反対側に建物が見えてきて、そこがNakusp Hot Springs Chaletでした。私たちは一番奥のChaletでした。中に入ると3つのベッドルームがあり、今夜は
皆一部屋ずつ。私は1階の一番奥のバストイレ付きのお部屋にしました。取りあえず水着を持って温泉に入り疲れを取る事に。周りにハチドリのための蜜の入ったbird feederとハンギングのお花が飾られた大きなプールのような温泉ですが、とても気持ち良く疲れがすーっと抜けていくようでした。
Chaletに戻って、カップ麺やサンドウィッチのお夕食を済ませ、静に夜が更けて行きました・・・というはずでしたが・・・続きは明日。
今日見た鳥
カナダガン、スミレミドリツバメ、ツバメ、カナダカケス、ハイイロホシガラス、カササギ、ナミガラス、ワタリガラス、チャイイロツグミ、コマツグミ、ヒメレンジャク、ホシムクドリ、キイロアメリカムシクイ、キズタアメリカムシクイ、ハゴロモアメリカムシク、ニシノドグロアメリカムシクイ
今日見た動物
キンイロジリス
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