甲州の名物と言えば「ほうとう」。ちょっと前までは、どこの家でもお家でほうとう麺から作ったものだそうです。でも今はスーパーに行けばパックで生麺が売っていますし、売れています。
私は甲州生まれではありませんが、子供が小学校の時に地元のおばちゃんにほうとうの打ち方を教わる親子イベントがあり、そこで教えていただきました。なのでここを離れた娘も、京都時代にはお店に売っていなければ、自分でうって食べたこともあるようです。
さて、私も二人分くらいなら買ってしまうのですが、明日は諏訪中央病院のボランティアのみんなに、寒い中の作業の後に温かなほうとう食べて欲しくて、しばらくぶりに打ちました。大人数の時は打った方がずっと安上がりですから。
寒い冬には、たまにお客様にお出しすることもあり、喜ばれます。
ほうとうは至って簡単。地粉(中力粉)300gとぬるま湯150ccを用意するだけ。今日は1kgの粉でほうとうを作りますが、半量ずつ打つことにします。1kgの粉で約10人分のほうとうです。明日は20人ぐらいはいますが、他にも沢山の持ち寄り料理がありますので大丈夫。
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地粉にぬるま湯を注ぎながら(全量を入れずに少し残す)、手でまんべんなく、よく混ぜる
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パラパラな感じの粉をこねながらまとめる。あまりまとまりが悪ければ残りのぬるま湯を足しますが、段々まとまってくるものなで入れすぎないように。しばらくこねて、やっとまとまる程度がベスト。それでも後になると耳たぶくらいの柔らかさになります。
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こんな風にまとまってきたらボールから出し、平らな面で体重をかけてこねます。
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記事に弾力が出てきてたら、ビニール袋に入れて、空気を抜いて1時間ほど寝かせる。夏なら冷蔵庫で。浮遊は室温でも。
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1時間後袋から出すとこんな風になめらかなお団子になっています。この時の柔らかさが耳たぶくらいです。
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地粉を振った台の上で伸ばします.あまり薄くせず4mm程度が私好み。
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粉をふって三つ折りくらいにして、包丁で切る。幅は1cm前後に。厚みも幅もあって、モチモチ感を楽しむのがほうとうです。
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すぐに煮込むのでなければ、ほぐして切り口にもしっかりと粉を振って保存。この粉は煮込むときに落とさずお鍋に入れる。これが良いとろみとなる。
色々道具に悩まず、ボールでこねて、調理台で伸ばし、のし棒がなければケーキ用の麺棒でもOK。お気軽にさっさと作れるのがほうとうですから。不思議と失敗がない、たとえ腰がないほうとうができてしまっても、それはそれで美味しいもの。煮込むので失敗がばれにくいですから、安心してチャレンジして下さい。
さて、この先はまた明日。
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