Jun 13, 2010
ドラマな1日in富良野
夕方大阪に帰る娘を札幌に置いて(ごめんね)、私たちは富良野・美瑛経由で旭岳温泉に向かいます。目的は鳥撮りですが、その移動中は私の行きたいところによりながらのドライブです。6月の富良野は何回も来ているので、今回は「優しい時間」と「風のガーデン」のドラマロケ地を回ります。
それにしても日曜日の今日は、札幌から旭川までスピード違反取り締まりとパトカーの多いこと。用心、用心。
札幌を出て目指すは富良野プリンス。ここには一番行きたい喫茶「森の時計」の他、風のガーデン、ニングルテラスがあるのです。駐車場から見て左が「風のガーデン」で右側が「ニングルテラス」その間の小径をしばらく歩いた所に「森の時計」がありました。
丁度12時に「森の時計」に着いたので、さぞ一杯だろうと思ったのですが、まだテーブル席なら直ぐに座れる状態でした。でもここへ来たらやっぱりカウンター。待つこと30分で案内されました。運良く案内された席は亡霊となった「めぐみ」がいつも現れた席。役不足は承知でちょっと湧井勇吉の妻・めぐみになった気分で・・・
ランチメニューもあったので「森のカレー」と「雪のシチュー」を頼みました。
窓の外はどこまでも緑が続き、静かに流れるドラマのサウンドトラックに優しい時間を感じホッとします。見ているとやはりコーヒーは自分でミルで挽くようです。そして皆さん必ずその姿を写真を撮っています。勿論私たちもランチの後はコーヒーをオーダーしてあります。
ミルで挽いた豆は少し変形したボールに入れられ、また返され薫りを楽しみます。それからゆっくりとネルドリップで入れられるコーヒーはまろやかです。ここのお水は湧水で、そのお水も滑らかで、それがそのままコーヒーに生きています。
マスターは残念ながら寺尾聡さんじゃないけれど、とても感じよく気さくにお話ししてくれました。ついつい長居をしてしまいそうですが、待っている人もいることだし、離れがたい席を後にしました。
戻ってニングルテラスを周り、「北の国から」の雪子おばさんが働いていた「森のろうそく屋」さんなど見て回り、記念に切り株の洞にフクロウがいるローソクを買いました。燃やすと松葉の香りがします。
次は「風のガーデン」です。ここは受付で入園料500円を払って、ワゴン車でゴルフ場の中を走ってガーデンまで行きます。今は紫系のお花が多く、爽やかな感じです。お花が植えられている部分は思ったほど広くはなくて、ただ周り全体が緑なので、ガーデンが果てしなく続いているようです。
遠くにガブリエル様が過ごしていたキャンピングカーが見られましたが、そこへ行くことは出来ません。
おーー、カーテンが揺れて、ガブリエル様がテラスに出てきたようです。
決して写真をクリックしませんように!
「風のガーデン」のDVDを買ってきました。見損ねた回のある方、もう一度見たい方、あるびおんでゆっくりとご覧下さい。
さてドラマごっこはこの辺にして先に進みましょう。中富良野には有名なファーム富田があります。はじめて富良野を訪れた19年前から来るたびに変化しているようです。でもいつも6月なのでラベンダーには早い時期です。紫の花はキャットミントです。
今日は良く晴れていますので、十勝岳連峰がよく見られます。更に他のガーデンも見る予定でしたが、残雪の山々が見えてきたら、早く山に入って自然に咲く花をみたくなり、今日はもうこれで旭岳温泉に直行することにしました。
国道237号線を旭川に向かって走り、北美瑛から231号線に入り、忠別湖を過ぎたら天人峡温泉へ行く道と旭岳温泉に行く道に分かれます。左手の道を奥へ奥へと進み行き着く場所が旭岳温泉郷です。途中から真ん前に見えていた旭岳ですが、ついにその麓までやって来ました。
早速ビジターセンターを訪ね、明日から登る旭岳の様子を聞きます。周りはエゾノリュウキンカの黄色い花や水芭蕉が溢れんばかりに咲いています。近くには日本で一番最後に咲くチシマザクラも綺麗に咲いています。
どんなに綺麗なガーデンも、この林の中の自然のお花畑にはかないませんね。
今日のお宿は「日本秘湯を守る会」の湧駒荘(ゆこまんそう)さん。ビジターセンタに寄ったり、付近を偵察してきたので着いたのは6時少し前。先ほど電話だけはしておいたのでお夕食は6時45分とのこと。早速名湯中の名湯と言われる温泉へ。5つの源泉からなる湧駒荘の温泉ですが、今は別館「神々の湯」へ。鉄平石を敷き詰めた床に高い高い天井でとても開放的。中に2つの浴槽、石でかこまれた露天風呂が1つ。それぞれ泉質・温度が違い、サラサラと流れ出る掛け流し。露天風呂にはどこからでもテンや熊が遊びに来てもおかしくない雰囲気。でもここで熊さんに食べられたくないなー。完食ななら良いけれど、残されたら恥ずかしいもの。
(えっ?クマさんも肉を選ぶですって!)
さて、さっぱりしたところでお夕食。さすが富良野に近いだけあって、最初に運ばれてきたお膳にはメロンの器のビシソワーズ。メロンの果肉と一緒にどうぞと言われ、一緒に食しましたが、メロンの甘味とビシソワーズが意外と合ってビックリ。ビシソワーズが終わっても甘いメロンの果肉はまだたっぷりありますが、最初からこの大きなメロンを全部頂いたら先が心配です。私は残して、最後に頂けたらいただくことに。和風旅館ですが、和食にこだわらず素敵なメニューでした。トマトのコンポートは桃のように美味しかったし、お口直しの湧水ゼリーも目から鱗。ほんのかすかな甘味だけのお水のゼリーですがとろみが何ともいえません。半分はそのまま、半分は黒蜜を少し入れていただきました。残しておいた美味しいメロンですが、やはりもうギブアップでした。残念!!
後で写真の整理をするつもりでしたが、バタンキュー。お腹がきつくてちょっと寝苦しかったです。反省。