八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : カテゴリー : 家族旅行

カテゴリー : 家族旅行

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Feb 28, 2009

やっと出発

 原因不明の腹痛に襲われ、3日間の点滴と絶対安静を守り、やっと家族旅行に出かけることが出来ることになりました。
今回の旅はマレーシアのランカウイ島5日間の家族旅行です。
 夜中というか早朝というか午前2時40分に家を出発して車で竜王のバス停まで行きます。3時50分の成田行き高速バスに乗るために。車はそこで5日間まで無料で預かってくれます。午前7時に成田第2ターミナルに到着。娘は京都からの夜行バスで少し前に着いていたようです。9時30分の集合に早いようですが、成田でドコモの携帯を借りたり(ドコモを使っていると同じ番号なので転送もされて来る)、朝食をいただいている内に時間になりました。 そしてクアラルンプール行きJAL723便は定刻に成田を出発。でも成田の滑走路はラッシュアワーです。前も後ろも出発を待つ飛行機が並び、次々と飛び立って行きます。座席は半分くらいは空いていて、我が家はみんなそれぞれに窓側一列縦に席を替わって二席一人の楽々フライトです。

 クアラルンプールで乗り換えて、ランカウイ島についたのは21時。今回の宿泊はシェラトン ランカウイ ビーチ リゾートで、ホテルには21時30分くらいについて、オーダーストップになってしまうので、お部屋に行く前にレストランで軽い夕食を取りました。ピザとパスタとナシゴレン。お手頃価格でお味もグーでした。でも軽くてよかったのですがボリュームがありすぎて食べきれませんでした。(泣く)
       
    ブルーのウエルカムドリンク             巻き込んであるピザ

     シーフードパスタ                      焼き鳥付きナシゴレン
 早朝に出てきて、昼間のフライトなのであまり眠れず、お腹がいっぱいになったら眠気が襲ってきました。カートに揺られてお部屋に案内されましたが、玄関から歩いても行けるお部屋で一安心。離れているところはかなり遠いようです。でもお部屋にはいるとベッドが二つ。あれ?トリプルのはずなんだけど。早速電話すると直ぐにベッドを運びますとのことでしたが、そこはマレーシア時間。運ばれてきたのは午前1時でした。お風呂に入って休んだのが午前2時でした。明日の朝7時30分には野鳥ガイドのクイさんがお迎えに来ます。出かけるのは主人だけですが。

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Feb 18, 2009

チェックしました

ランカウイの鳥でお見せしていないものを、チェックしています。
まだ結構残っていました。
1枚目 牛ではなくてアマサギ Cattle Egret 51cm
2枚目 チャガシラハチクイ Chestnut-headed Bee-eater 20cm
3枚目 サンショウクイ Ashy Minivet 20cm
4枚目 ササゴイ Little Heron 52cm
5枚目 セアカスズメ Plain-backed Sparrow 15cm
6枚目 シマキンパラ Scaly-breasted Munia 11cm
7枚目 シロハラクイナ White-breasted Waterhen 32cm
8枚目 ツバメチドリ Indian Pratincole 25cm
9枚目 チャノドコバシタイヨウチョウ Brown-throated Sunbird 
10枚目 ハリオハチクイ Blue-tailed Bee-Eater 27cm

Dec 12, 2008

京都旅行 その二 大原〜比叡山

 さて今回は11月28日の京都旅行2日目を綴ってみます。
今回は「何十年ぶりの京都、はじめての京都・・・」という姉家族が一緒で、今日は主人と私が案内役で京都らしい京都、京都初級編とも言うところを観光します。
 まずはワンボックスのレンタカーを借りて出発。比叡山に向かうのですが、レンタカーに付いているカーナビで走っていたら、なんと三千院へ。反対回りになってしまいましたが、どうせ帰りに寄るつもりだったので、まずは三千院へ。細い参道を歩くと直ぐにぬれせんべいの良い匂いに誘われ、あっちのお土産やさん、こっちの漬物屋さんと・・・一体いつになったら三千院に着くのかと思うほど。でも初めての時は、私たちもそうでした。見るものみんな買いたくなったりするのです。
 雨上がりの三千院は苔の緑も、濡れ落ち葉も色鮮やかで、今日も苔むしたお地蔵さんが微笑んでいます。

      
                         三千院

三千院のアルバム

 次は比叡山延暦寺で、琵琶湖から奥比叡山ドライブウェイで行きます。麓の紅葉は素晴らしく、琵琶湖の景色と紅葉を楽しみながら西塔へ。静かな西塔を見て東塔へ。こちらでは鐘を撞いて、根本中堂へ。いつものように中では団体法話が行われていました。不滅の法灯・・・油断の言われ・・・みんな覚えて帰るかしら?今日は曇って気温も低く、文殊堂には行かずにそうそうに比叡山を下ります。


     比叡山 西塔                


比叡山のアルバム

 まだレンタカーの時間はたっぷり残っていたのですが、哲学の道で女性陣は降りて、男性陣がレンタカーを返しに行きました。
 哲学の道を歩き始める頃は青空も見え、疎水に覆い被さる紅い枝とそれを写す水面。毎秋訪れますが、今年は特に紅葉が綺麗なようです。夕方でこの時期としてはそれほどの人もいませんが、哲学者の西田幾多郎が思策に耽りながら歩いたという頃、人影もまばらなこの道で、この景色を独り占めしていたのでしょうか。

     

哲学の道 安楽寺のアルバム

 青空が見えてきたので傘もホテルに置いてくるように男性陣に頼んだのですが、落ち合う約束の八坂神社までたどり着く頃にはザンザ降りの雨。またまたコンビニで傘を買うことに。
 みんなで合流して、小雨になった中、それでも傘を差しつつ清水寺に向かいます。今日は金曜日ですから清水寺のライトアップも大混雑のはずですが、先ほどの雨でみなさん止めたのでしょうか、二年坂も三年坂もそれほどの混雑もなく清水さんへ。それでも本堂や舞台の上から阿弥陀堂までは夜景を見る人、写真を撮る人でごった返しています。みんなをよく見ていないとはぐれてしまい そうです。それでも写真も撮りたいし。やっと良いポジションで写真を撮ろうとしたら、外はまたまた大雨。ライトアップ開催を知らせるレーザー光線に雨粒が反射しています。一、三脚禁止ですから、傘を持ちつつ柱にもたれたり、欄干に載せたりしながら息を殺してシャッターが降りるのを待ちます。あれれ、そんなことしていると、もうみんなの姿が見えません。またかき集 めて、次のポイントでシャッターを押します。このところいつも素通りしていた音羽の滝も今日はせっかくですから並びます。三筋の滝の御利益は健康、学業、縁結びだったかしら。でも全部飲むと御利益がなくなる・・・って本当?
 今日はライトアップ見学の予定があったので遅めに予約した夕食。場所は先斗町。風邪気味で今日も京都見物には参加しなかった娘も合流。築100年は経つ町屋がお店になっています。今日は歩く距離も多く、大夫疲れさせてしまったようです。ついついあっちもこっちも見せたくて。反省。
思い出もお腹もいっぱいにホテルへタクシーで。

清水寺 ライトアップのアルバム


      お疲れ様ー                      おいひぃー

Dec 05, 2008

京都旅行 その一

 京都から戻って早5日が経とうとしています。 恒例の一日ドックや、季刊紙の編集、お仕事などで写真の整理もまだ全部は終わっていません。でも少しずつ旅日記を書き始めようと思います。
 11月26日の夜行バスで小淵沢を発ち、27日の朝には京都八条口に着きました。 まずは娘のマンションに荷物を置き、一休みをして京阪・桂駅に向かいます。ここでK様にお出迎えいただき、京都の旅の始まりです。今回は札幌に住む私の姉家族4人も一緒の旅です。
 今回は京都の伝統工芸の技、舞扇の仕上げ(ツケ)作業を見せていただくことから。扇がどのよに作られているか、それは想像していたものとは大違いで、各工程で技と技が積み重ねられて、素晴らしい舞扇が作られていることをあらためて知りました。さらに体験までさせていただきました。地紙加工で何枚かの紙が合わされ、絵を描き、折りたたまれたものがあります。乾かした地紙に中骨を差し込む為の道(空洞)を「差し竹」という竹べらであけます。(写真右上)これを中差しといいます。ここに口を付け、中差しで開けられた穴に息を吹き入れて中骨を差し込み易 いように穴を広げます。(写真左)これを地吹きといいます。この作業も、強く息を吹き入れれば扇面の上まで穴が通ってしまいますし、弱ければ穴が空きません。一体何年かかったらほどよく穴が空くのでしょう。そして次はこの穴に、細く薄く削った中骨の先端に糊を付け差していきます。これを中附けといいます。奥様が手際よく、何気なく続けられる作業も、実際体験さていただくと、初めの 1、2本が入っても、3本目が入ると1本目が抜けたり・・・四苦八苦。それも私たちの中骨には糊がついていませんが、実際には糊がついてぺたぺたしたものを折りたたんだ紙の中心に綺麗に瞬く間に入れていくのです。熟練とはこういうことですね。京都ならではのお仕事であり、伝統工芸を守るお仕事です。これからは扇を見る度に、この工程を思い出すことでしょう。本当にみんなでいい体験をさせていただきました。 この時の様子はアルバムでご覧下さい。
 次はオナーご夫婦の雰囲気のよい喫茶店で美味しいランチをご馳走になり、k様のご厚意に甘え、西京区の観光に出かけました。何度も京都に来ていながら、まだ私たちにとってはほとんど歩いていないところなのでとても楽しみでした。
 桂はちょと前までは竹藪だらけだったとお聞きしましたが、その名残の竹藪が今でも沢山残っていて、竹藪と竹藪の間に道路が走っています。食いしん坊の私は「筍いっぱい採れそう」なんてついつい思ってしまいます。
 やがて着いたところが西山浄土宗総本山光明寺。頭上を覆うようなモミジと散りモミジが美しい緩やかな階段・女人坂を登ります。モミジを通した光は石畳もあたり一面も赤く染めま す。薬医門をくぐると、左手に梵鐘があり、御影堂の手前に、ここを開山された法然上人の銅像が紅葉に覆われて立っています。御影堂に入り渡り廊下を歩いていくと、丁度お坊さんが突き当たりで鐘を撞いていました。さらに階段を下っていくと左手眼下に信楽庭(しんぎょうてい)と 勅使門が見えてきます。回廊に下がった灯籠と信楽庭の写真を撮ってみました。「白州(しらす)に大小18個の石を配した庭は、生死の大海を渡る行者の姿を現しています。」と書いてありました。こうして大きなお堂の中も見ることができたのに、心残りは肝心な「張り子の御影」を見ることを忘れたことです。紅葉に見とれ外ばかり見ていたようです。
帰りは通称「紅葉参道」といわれる坂を下って来ました。幾重にも幾重にも重なるモミジ。赤、橙、黄色、緑とそれぞれが他の色を引き立て、調和を保つ自然の創り出す景色、色彩に驚かされます。

光明寺の紅葉アルバムもご覧下さい。 

 車で次は善峯寺へと案内していただきました。ここは一山丸ごと境内のようです。階段と坂の連続ですが、日本一の松や、多宝塔等がつぎつぎ現れ、上に行くにつれ景色も広がり、霧に霞んだ京都の町とかすかに見える比叡山を眺めながら、さらに上へ上へと続く境内を登っていきます。上部に行くと足元に広がる境内も、周りの山々も錦織りのごとくの紅葉です。京都は近郊の高い山に登ると、中心に市内の町が見え、その向こうに対する山が見え、本当に盆地の中に京の町があることを感じます。そしてそれを囲む山々がほとんど信仰の山であるというのは、京都の長い歴史を物語る何ものでもありません。


善峯寺のアルバムもご覧下さい。

 そして今日の最後はいつもの『石塀小路・豆ちゃ』でお夕食。今回は7人で個室。ちょっと暗すぎるくらいのお部屋で「これ何かしら?」と光に当て、みんなで笑いながら次々出てくる創作料理を楽しみました。

Aug 27, 2008

小さな夏休み エンディングは開田高原と蕎麦

 今年の夏後半は雨ばかりでした。なのにこの2日間は雲間から青空が覗き、爽やか旅行日和でした。折角だからと、帰る前に開田高原、御岳ロープウエイに行ってみようと言うことに。
 開田高原に向かっていると、何もないところに突然「幻の蕎麦」の看板。お蕎麦屋さんらしい建物ではなく、ちょっと美術館風。時間も時間なので、朴の葉に頬を撫でられながら長い木の外廊下を歩いていくとやっと入り口。この贅沢な空間もここのこだわりかな?待つ人10 人余り。その間に入り口に置いてある本や、パンフレットで何故「幻の蕎麦」なのかを知る。ここのお蕎麦は粗挽きのそば粉で、粗挽きゆえ十割で作ると喉越しが良くないそう。かといって小麦粉をつなぎにすると蕎麦の風味が損なわれる。そこでほんの少しの量で、つなぎとなり、喉越しの良くなる「オヤマボクチ」を0.12%入れるそう。他にもヤマブドウの繊維を使ったお蕎麦も有るそうですが、今日はありませんでした。
 私はいつか山でオニアザミのような「オヤマボクチ」を見たときに、友人が「これは昔お蕎麦のつなぎにしたのよ」という言葉がいつまでも耳に残り、いつかそれを食 べてみたいと思っていたのです。今日は全く偶然ですが、それに出会うことが出来ました。そば粉は何と八ヶ岳のそば粉と志賀のそば粉と地元産を使っているそうです。八ヶ岳で美味しいお蕎麦を食べている私には、八ヶ岳の美味しいお蕎麦とオヤマボクチのお蕎麦の差を感じ取るまでには至りませんでした。どちらも美味しいお蕎麦なのです。でも望むものとの偶然の出会いが嬉しかった!そして思ったことは「幻の蕎麦」に我が八ヶ岳の蕎麦は決して負けていないことが超嬉しかったのです。
 八ヶ岳にも蕎麦の花が咲き始めました。11月には新蕎麦も。(あれ?急に宣伝モードですいません)
八ヶ岳蕎麦情報
 お蕎麦の後は開田高原でソフトクリームを食べて御岳ロープウエイに。山麓駅は赤ぞばの花が満開でピンクの絨毯です。ロープウエイ終点には高山植物園があり、ここは一足早く秋の気配。今日はそこを一周して家路に向かいます。

 帰路は19号線に出たら、権兵衛トンネルを抜け伊奈から中央道で小淵沢に帰ってきました。
 「小さい夏休み」と言いつつ、本当にそうなんですが、何故か長い長い旅日記になり、ここまでお付き合いありがとうございました。

小さな夏休み 妻籠脇本陣(屋号・奥谷)

 妻籠宿のそぞろ歩きの最後は脇本陣に入ってみます。本陣は一度取り壊されて、その後近年復元されたものですが、こちら脇本陣は代々林家が勤め、木曽五木の禁制が解かれて、明治10年に総檜に立て替えられて、それが現在まで残っているものです。囲炉裏の間から上がりますが、黒光りした床や黒々とすすけた太い柱。まずは2階をご覧下さいと言われ、二階から見学。おりてくると「よろしければ少しお話をさせていただきますが」と声の綺麗な女性が声を掛けてくださいました。            
 囲炉裏端に座ってお話を聞きますが、まずは座る場所の説明から。この方が座っているのが下座で、私たちが座っているところが上座です。タンスの前は女性の席で、ゴザをめくると半分は畳がなく板の間で、ここは嫁の席です。そして囲炉裏にくべてある薪を見ると、上座にすべて火のついた方が向いています。これは当主に暖が行くように。そして下座に衝立があるのは、これで風を防ぎ、当主に煙が行かないようにとの気遣い。実際煙にまみれているのは説明係の女性です。流暢な説明に納得もし、封建時代の厳しさを感じましたが、果たして我が娘は何を感じているやら。そして次に実際上座と下座に座って暖かさの違い、上座の前に置いてる一本の木で、いかにあぐらをかきやすいかを体験してみます。

         もしも我が家にこの囲炉裏があったら、誰がこの席に座るのかな?
 次は立って各お部屋の説明です。明治13年の明治天皇御巡幸のおりに休憩をされたお座敷には古い机のようなガタガタのテーブル。当時洋式のテーブルがどんなものか分からずに、にわか仕立てで作ったそうです。天板をひっくり返すと墨で天皇陛下がご使用になった旨が書いてあるので分かるものの、そうでなければ捨ててしまわれそうなテーブルでした。それに井戸水を汲んだ桶、一度も使われなかった白砂を敷いた厠等が残っています。確かその頃明治天皇は我が家の近くの七賢にも・・・と言うと「そうです、山梨からこちらにいらっしゃったのです」と。
 そしてここが藤村の「初恋」のモデルになったおふゆさんの嫁ぎ先でもあります。おふゆさんの愛用品や、絶筆となった藤村の貴重な資料等も展示してありました。あまりに説明が細やかで流暢なので、ここでお話に聞き惚れ、写真を撮るのを忘れました。形なけれど、色々勉強になること沢山聞かせてくださいました。感謝。
 妻籠の近くには、木曽川の発電所開発を行っていた福沢諭吉の養子・福沢桃介が別荘として大正8年に建てた建物が残っているそうです。ここには行きませんでしたが、民宿の大女将さんの話では、「日本の女優第一号」とも言われる川上貞奴が、夫・音二郎の死後、福沢桃介と再会し、以後パートナーとしてここで共に暮らしており、時折舞踏会が開かれ、村の子供達がそれを窓からのぞき見てビックリしたとか。そんな話を聞くと、この山深い木曽の地に、藤村の書いた「夜明け前」と「夜明け後」を見る思いがします。

小さな夏休み 妻籠宿をそぞろ歩く

 朝食の後、荷物を置いて妻籠宿を歩きます。昨日見た夕暮れの景色とは違って、明るい日差しの中、軒先のお花や緑が輝いています。まだ時間も早いためか人でもなく、それでもほとんどのお店が店開きしています。さすがです。軒先に大きなヘチマやヒョウタンがなっているお店や、アサガオやサンパラソルが絡まって咲いている家、格子戸や壁に綺麗に盛った生花ををかけている家など、古い家並みを引き立て、道行く人を楽しませてくれます。 街道を彩る花のアルバムへ
 江戸と京を結ぶ中山道は、山深い木曽路を通ることから木曽街道とも言われ、東海道の川の氾濫を心配して女性がよく利用した道だそうです。でもこんなに峠が多くて、いくら籠に乗っていたとしても、どんなにか過酷な旅だったでしょうか。脇本陣に籠がありましたが、本当に小さな籠で、この中に何時間も座って、何日も揺られるなんて、想像しただけで気が遠くなります。
 妻籠本陣に入ってみます。本陣には島崎氏が任命され、明治に至まで本陣、庄屋を勤めたこの家は島崎藤村の母の生家で、次兄広助が養子に来て最後の当主でもありました。小説『夜明け前』の青山寿平治(与次右衛門重佶)の家でもあります。明治に入って取り壊されてしまった本陣を、町並み保存に伴い、島崎家の絵図を元に復元されたそうです。広さと言い、建物と言い、この山奥の本陣としては立派な物です。家人は普段下段の間だけで生活し、写真の上段の間は偉い客人だけが。妻籠宿本陣のアルバムへ
 だんだん人出も増えてきて、少し賑わってくる。こんな町並みはせめてこの位の人出の時に歩きた いもの。あちらこちらのお店を覗くのも楽しい。こちら漆器も多いけれど、木曽檜の桶やまな板など無垢の木の製品も多く、店内には檜の良い香り。山に囲まれふんだんに木があるにもかかわらず、木曽檜を大事にした天領(幕府の直轄地)にあったため、、「檜一本、首一つ」と言われたほど厳しく、庶民には近くてほど遠い木だったにちがいない。特に大事にされた木曽の五木「ひのき」「あすなろ」「ねずこ」「さわら」「こうやまき」 が鉢植えで置いてある。悠仁さまのお印がこの高野槇なのかと見る。私は檜の押し寿司器を買ってみた。段々手に袋が増えてくる。写真は枡形(敵の侵入を防ぐために道を直角に曲げてある)に続く道。妻籠宿 町並みのアルバムへ

脇本陣の紹介はまた明日

Aug 26, 2008

小さな夏休み 妻籠宿の民宿に泊まる

 国道19号線を木曽川沿いに南下。高速道路が高いので、長距離トラックがこの道を利用すると聞いていましたが、本当に上下線ともトラックが多く走っています。19号線から256号線に入り、直ぐにまた左にはいるとそこはもう妻籠。今夜の宿は水車小屋の方に入っておくの「大吉」さん。お部屋に荷物を置いて直ぐにお夕食。蕎麦寿司や馬刺し、イワナの甘露煮など美味しかったです。ご飯は美味しい赤米でしたが、おかずも多く、お昼のイタリアンも効いていて、ほんの少ししか食べられませんでした。残念。


  食前酒で乾杯!窓の外は木曽の山が見え、蘭川(あららぎがわ)の流れの音が聞こえます。

 お夕食の後はお散歩に。ほとんど人に会わず、水の流れの音と、ほのかに点る街頭の灯りだけ。宿が端の方なので、ちょうど反対のはずれまで行って帰ってくると良い運動です。でも今日食べた量を消費するだけの運動にはなっていませんねー。

    

小さな夏休み なじみ深い奈良井宿から

 ゆっくりとランチを取ったので、今日は贄川宿、平沢をパスして19号線を南下して一路奈良井へ。
 夏休みも終盤なので、人も少なく静かな奈良井宿を歩きます。中山道十一宿のうち北から2番目で難所の鳥居峠を控えた宿場町。かつてはその様は「奈良井千軒」と謳われ木曽路一番の賑わいだったそうです。島屋漆器店のおばあちゃんも健在でお店に出ていました。今回はここで片口を買いました。ドレッシングやタレをかけるのに便利そう。松屋茶房さんのママもお変わりなく、可愛いわんちゃん2匹がファミリーに加わっていました。
 今回は初めて大宝寺の「首のないマリア像」を見ました。キリシタン禁制時代、マリア像を子育て地蔵と隠し奉った物ではないかと言われているそうで、昭和の初期に地元の方が藪の中から見つけ出したそう。首は取られたのか、自然に落ちたのか??この大宝寺は臨済宗妙心寺派の古刹だそうで、築山式の庭園は苔が綺麗でした。

            

 ここに来る度に我が家に漆器が増えていきます。高級な物は買えないけれど、日常の中に漆器がちょっと加わるだけで食卓が潤いをますように感じるのは私だけでしょうか。今はマイ箸ブーム。早速半分つなぎになるマイ箸もゲットしました。そして漂白剤の心配のある割り箸は止めて、エコにもなるので使い捨ては止めようと塗りのお客様用箸も買いました。奈良井川に沿って約1kmの中山道沿の町並を歩いて、同じ道を戻ります。
 ここから妻籠まで更に1時間は掛かります。宿のお夕食に間に合うように、お買い物もほどほどに奈良井を後にします。


奈良井宿のアルバムへ

小さな夏休み プロローグはイタリアンで

 お客様をお見送りしてから、急いで旅支度。と言っても1泊ですから、1日分の着替えくらいですが、何故か車だと我が家は荷物が多くなるのが悪い癖。
マイペースな娘のお尻を叩きながら、主人はコースとお昼食べるところと、宿の検索。私は荷物をまとめ係。今夜の宿は妻籠宿の中の民宿に決めて、1時に塩尻のレストランを予約して、12時やっと出発。
 塩尻から木曽に向かって右に入り住宅街の細い道を行くとそのお店はありました。「予約してください」と言われたとおり、ランチも混んでいて、丁度ランチを終えた人が次々出てきます。入れ替わりに私たちが入りますが、またすぐいっぱいに。お夕飯も宿で沢山でるといけないので、お昼はパスタランチに。サラダ、パスタ、ドルチェ、ドリンク付きで1470円位だったかしら。お隣には自家畑もあって、サラダは3人前がどーんと大盛りで。色々な野菜が入っていて楽しくて美味しい。器はみんな土の香りのする陶器で、これも地元「洗馬焼き」とのこと。雰囲気はイタリアの片田舎の店かな。パスタのゆで加減、ソースとも満足。見た目より量が多く、ドルチェの入る余地が心配なくらい。運ばれてきたドルチェは3種類がワンプレートにのってくる。その一つ一つがお花があしらわれて、見た目も綺麗で美味しそう。「パンナコッタにスティックパイ添え」、「バニラアイスとガトーショコラとスティックパイ添え」、「桃のシャーベッと自家製プリン、スティックパイ添え」とみんな違うもの。ここは血みどろの戦いを避けてジャンケンで勝った者から好きな物をを取る。最後はエスプレッソや紅茶で締め、うーーこれで1500円しないとは。