八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 感心するばかりの1日

Jun 06, 2012

感心するばかりの1日

 朝のチェックアウトの後、直ぐにボランティアに向かいます。今日は先日運んだラベンダーの苗を植え込みます。ラベンダー畑の枯れて空いてしまったところ、これから枯れそうなところへと補充していきます。大きな堆肥場ではむしった草や落ち葉などを集めてボカシで堆肥を作っています。堆肥は堆肥でこだわりの達人がいて、今日も堆肥作りに精を出しています。切り返したり、場所を移動したりかなりの重労働です。そこで熟した堆肥を貰い、植え込み穴にタップリと鋤こんで植え込みます。「大きなーれ」と願って。
 それと私の大好きな琉球雀瓜の苗をKさんが買ってきてくれ、そのつるが伸びるように割った竹であんどんのように作りました。ここではプラスチックのポールなどはほとんど使わず、切り落とした枝や竹などでアーチやトレリス、柵などをみんな手作りで作ってしまうのです。まだ腕が痛く力仕事はできませんが、できることを少しずつ。
 瞬く間にランチの時間。今日も美味しいお料理が並びました。

 食事の後はカメラを持ってガーデンウォッチング。木道脇のシャドーガーデンではクリンソウと丁子草が満開です。

 そうそう菩提樹の写真も撮らなくちゃ。この木は西洋菩提樹で別名はセイヨウシナノキ、リンデンバウムだそうです。大きさはこのくらいです。樹高は5mくらいになるそうです。

 さて今年もこの木に花が咲きました。木が大きくなりすぎて、お花を手に取って見られないのが残念ですがズームで寄ってみます。

 wikipediaから引用すると「ナンジャモンジャとは、見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称。すなわち、特定の植物の種名ではない。ヒトツバタゴを指すことが多いが他の樹種の場合もある。」だそうです。で、この木はヒトツバタゴで私たちはナンジャモンジャの木と呼んでいます。白い花は光沢があり、きらきらしています。

 さて午後はMちゃんの庭でボランティアだと言うので私も行きました。おじさんやおばさんは若い子に優しいのです。ボラティアに来てガーデニングに目覚めたMちゃんは、昨年から実家の一角に自分の庭を造っているのです。その様子を見たくて。きっと草も生えて、色々手を出す事があると思ったら、綺麗になっているガーデンに、姑根性丸出しのおばさんはちょっとがっかり。「なんだ〜綺麗じゃないの〜。つまんないの〜」とベンチに座って、あそこにこんな花をはわせたら、ここはこうしても良いわね・・・とおばさんはお節介なこと言うのです。で、クレマチスを這わせるトレリスを作りたいというMちゃんの希望を聞くと、直ぐに匠達が動き出しました。農家だったMちゃんの家には、納谷や庭の隅にお宝がゴロゴロ。養蚕で使っていた「えが」という平かごがターゲットに。
 「匠はおじいちゃんの使っていた『えが』を一体何に使うのでしょうか?」 

 「ほーらこんな素敵なトレリスができました。おじいちゃんもきっと喜んでくれることでしょう。」 
 この庭から見えるのは年代を経た建物が多く、今風のトレリスでは浮いてしまいます。お金もかけずに、瞬く間に借景にマッチしたトレリスを作ってしまう匠達に脱帽です。私はビフォーアフターの口真似をしているだけでした。(笑)
 この後また場所を変えティータイム。素敵な男性も加わり食べ物談義、ミツバチ談義に花が咲き、ミツバチの生態を色々教えて貰いました。充実した1日でした。