八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 素麺流し

Jul 29, 2009

素麺流し

  今日は病院のボランティアの恒例・素麺流しの日です。でも心配していた通り、目覚めると激しい雨。それでもテントも用意したと言うことだし、食べることだから絶対に決行だと思い、昨日仕込んで置いたロールチキン(牛豚ミンチにタマネギ、パプリカ、枝豆を混ぜたものを赤鳥もも肉で巻いたもの)をオーブンで焼き始めました。Mさんと会場であるKUさん宅に向かうと、富士見に入ったとたん雨が降った様子もなく道路も乾いていて、なんと原村に着くと晴れてきました。
他のメンバーの方々は病院で話し合いをしてからこちらに向かっています。
さー準備でです。みんないつもの事なので手際よく、勝手知ったる我がの様に厨房に入ったり、庭で動き回ります。長い真っ青な竹は岡谷のKさんが軽トラに結わいて運んで来ました。カメラの三脚を何台も使って、上手に傾斜を作っているのは男性陣。雨が降っても良いように瞬く間にテントも貼り、テーブルには持ち寄りのお料理が所狭しと並びます。今日のサプライズはKさんのズッキニーの花のフリッターです。Kさんが調達してきてくれたズッキーニーの花にミックスチーズを詰めて、先をつぼめておきます。そしてお料理の並んだところで、その脇でビール入り衣で揚げ始めます。

 ほーら、こんな素敵なイタリアン料理の出来上がり!!いつも、どなたの持ち寄り料理も綺麗で美味しく、アイデアも素晴らしく、このメンバーは庭仕事より、お料理ボランティアや、みんなでレストラン開いた方が良いのではないかと思うほどです。今日もお総菜以外のポテトチップスからお漬け物、デザートの栗の渋煮、寒天、ケーキまですべて誰かしらの手作りです。
フリターの揚げたての熱々を頬張り、あちらこちらのお料理に手を伸ばす内に、お腹が大夫膨れてきました。でも、でも、でも今日は「素麺流し」なのです。KUさんのご主人がながす準備をして、みんなが竹の回りに集まるのを今か今かとまっています。今年の竹は大きく湾曲しており、なかなか面白い素麺コースができました。さー、利き手が下流に来るように立ちます。こうすると、箸に引っかかりお素麺がとりやすいのを昨年覚えましたから。さーよーいドン!
   
  あれー?誰ですか、一番下の滝壺で楽して食べているのは。(笑)
皆さん、取りにくいぶどうやウズラのゆで卵、みかん、チェリーは取れましたか?童心に返る時です。素麺をいただいては、テーブルのお料理に戻り、また素麺を楽しみ、を繰り返しまた今日も食べ過ぎです。
 お腹も落ち着き、やっと素敵なお庭を見回すゆとりが・・・
このお庭自慢のオオウバユリは鹿に無惨にも蕾を食べられ、悲しく茎だけが立っています。でも今年は雌タカラコウが素晴らしく、その向こうには深紅のベルガモットが一面に咲いています。鬱蒼とした林に囲まれた広い空間は、だれにも邪魔されない憩いの空間です。こんな素晴らしいところで、美味しいお水を流して「ながし素麺」できるなんて、本当に幸せ。

 いつも素敵なイベントを考えてくださるKUさんご夫妻に感謝。
では秋まで病院にはいけませんが、またお目にかかる日まで。