八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : マングローブツアー

Mar 03, 2009

マングローブツアー

 さて朝の「大撮りもの鳥」の後は、車からボートに乗り換えてマングローブツアーです。ボートに乗ってもクイさんと 主人は鳥目です。丁度干潮なので干潟に上陸してみます。
 主人とクイさんがたっている所の周りに落ち葉が楕円を作っています。このところまで満潮時には水が上がってきます。ここは淡水だと思ったのですが、海の水が上がってきてかなりの塩分だそうです。そして初めて知ったのですが、マングローブとは海水と淡水が入り交じる沿岸に生育する植物群の総称で、マングローブという木はないそうです。だからマングローブの周辺には 海の動植物・森の動植物が生息していて、ここではシオマネキをいっぱい見ました。
ボートに戻り、またのんびりと上流へとボートが滑るように走ります。今日は川にいるワシの餌付けを見ます。そしてさらにボートは上流へと進み、川幅の狭いところも通り一つの洞くつへ。ここは『鰐の洞くつ』というそうです。今はほとんどいないそうですが, むかしむかしは沢山いたのかもしれません。みんなバッグやベルトになっちゃたのかな?とても背の低い洞くつに見えたのですが、ボートごと入っていきます。満潮であったら入れないでしょう。上にはまだ余裕があるのですが、思わず頭を下げてしまいます。



 やがて川の中央に豪華ヨットが何隻か停泊していて、その岸辺には生け簀がいくつか有る魚の養殖場に着きました。ここでは鉄砲魚に餌をとらせたり、エイやカブトガニに触らせたりしています。私たちには目の大きな小学生くらいの少年が色々見せてくれました。ずっとここに住んでいるのか、学校には通っているのか、大きな瞳の周りが黄疸のように真っ黄色だったことなどが気に掛かります。
  
 さらにボートは上流へと進み、 今度はコウモリの住む大きな鍾乳洞です。入り口はあの独特な獣臭がして閉口しましたが、中にはいると気になりませんでした。ライトを当てると沢山のコウモリがぶら下がっています。鍾乳石も青みを帯びてなかなか綺麗です。昔は海の底だったことを示すように、牡蠣の殻の後が沢山見られます。


 のんびりゆったりしたマングローブツアーもいよいよ終わりです。レイトチェックアウトのホテルのお部屋を4時までに出なければならないので、ここからはスピードを上げて出発地に戻ります。行きにはマングローブの支柱根や膝根(しっこん)が見えていたのですが、潮が満ちてきた帰りはすっかりと水中に入っています。潮の満ちた川は緑を写し、未知の生命力を一層感じさせます。オーストラリアに行ったときも聞いたのですが、マングローブの林の中には未知の植物も多く、がんの特効薬なども見つかる可能性が大だそうです。 クイさんと主人は最後の最後まで撮った野鳥写真を確認しています。

 上陸してマレーシア最後のお食事です。時間もないのでクイさんが手早く注文してナシゴレンやビーフン、魚のカレーなどが運ばれてきます。お土産やさんが並ぶ一角の屋台のようなお店です。ビーフンは真っ黒でしょっぱそうですがそれほどでもなく、魚のカレーはもの凄く辛かったです。クイさんはそれでも辛さが物足りないそうです。
 最後に日本人の奥さんがやっているお土産やさんに寄り、ここの特産(?)なまこ石鹸やチョコレートを買ってホテルへと戻りました。1時間で交代でシャワーを浴び荷造りです。今日はまだスコールがありません。どうか空港にはいるまで来ませんように。
 願いは叶って空港に着いた途端激しいスコールです。バナナや椰子の葉が激しく風に揺れ雨に叩かれています。あらーー、それでも飛行機は飛び立ち、後ろからセスナのような小さな飛行機も飛び立ちます。大丈夫なのでしょうか。でも私たちの飛行機が出るまでにこの雨が止まなければ、タラップで乗るのでびしょ濡れになりそうです。でもそれもバッチリ!乗り込むときは陽が差し、上空では少し夕焼けも。

   スコールの中飛び立つ飛行機           私たちが乗り込むj飛行機
楽しかったランカウイの旅もめでたく終了です。眼下に見えるランカウイ島にお別れです。素朴な人々と、豊かな自然と数多くの野生動物たち。またいつかふっと来てしまいそうな親しみの持てる所でした。

 長い旅日記にお付き合いいただいて、本当に皆さまありがとうございました。      m(_ _)m