八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 氷河期の生き証人 ギンザンマシコ

Jun 27, 2012

氷河期の生き証人 ギンザンマシコ

 今回の北海道旅行の目的は「ギンザンマシコ」に出会うことです。一昨年は、私は花撮り中で主人だけが一瞬見て、証拠写真程度のものを撮っただけ。そこに居合わせたカメラマンのだれも間に合わない位一瞬だったそうです。
今年は良い写真も撮って欲しいし、娘と私も出会いたいものだと思いました。
そんな旅行中、標高の高い森の中を歩いてたら、鳥の小さな群れが旋回して松にとまりました。遠くて、双眼鏡で見た主人はマヒワかな?と。その群れは飛び立っては松に止まりを繰り返しながら、段々近くに来ました。やがて赤い雄も居ることを確認。写真に撮ってみると、なんとそれはギンザンマシコの家族でした。夕方で暗かったので雄の写真は良くなかったのですが、雌とひなの写真はこれです。
思いがけないギンザンマシコとの出会いでした。

 翌日と翌々日にはだれもがねらう場所で、赤い雄を主人は写真に撮り、私と娘も丁度花撮りから戻ったときで、一緒に見ることが出来ました。

          ギンザンマシコ(銀山猿子)スズメ目 アトリ科
日本では北海道の標高1600以上のハイマツ帯のみで繁殖する鳥です。氷河期の生き証人と言われるのは、氷河期に北方から北海道にやって来て、氷河期が終わって暖かくなったときに帰りそびれたものが、寒冷な高山帯に取り残されたと考えられるからです。