八ヶ岳・小淵沢ペンションあるびおんが紹介する苔玉のページです。

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山野草の苔玉(こけだま)の作り方と越冬の仕方

 作り方は山野草店で聞いたり、何かで見たり聞いたりしたのを自分でアレンジした自己流です。でもこの厳しい環境の中で私の苔玉達が冬を越したので、私なりの作り方をまとめてみることにしました。今日は友人の昭子さんに苔玉作りを伝授する課程を写真に納めました。
 5年間作っているうちに用土も少しずつ配合を変えてみました。新しい配合をアップします。


苔玉の作り方
●苔玉に対する思い

 林の中や山道で苔むした倒木や岩に自然に生えた山野草の風情に感動することがしばしばあります。そんな姿を苔玉に再現できたらと思い、基本的には山野草の寄せ植えで、形は玉にこだわらず、長持ちするように大きめです。植える植物は何年も大切に育てるためにわが家の裏庭である林に自生している宿根草を主として、少し山野草店で買い求めることもあります
 
●用意するもの

ケト土、腐葉土、山土、水苔、苔、籾殻燻炭、ミリオン(入れなくてもOK)
菊づくり用針金、黒木綿糸、ハサミ、ペンチ、土と水を混ぜる箱やボール


●用土の調合

大体写真くらいの目分量で

腐葉土と水苔を手で揉んでなるべく細かくする。これにケト土と黒土を混ぜ、根腐れ防止のための燻炭と耐寒性と栄養のためミリオン少々を混ぜる。これに水を加えお団子状にまとまりやすいくらいに湿らせる。

植物の選び方

私は長く楽しみたいので花が終わっても葉がいつまでも枯れず綺麗な種類。冬を越し何年もかわいがって育てたいので耐寒性のある、我が家の庭や裏庭の林に自生しているものが中心。

手に入りやすい観葉植物等好きな植物で作るのが良いと思います。
 植えたい植物を組み合わせ軽く根の土をとる。根を包むように用土をつけながら苔玉の形、大きさを作っていく。さらに水苔、苔をまくので自分の思い描いた大きさの8割くらいの大きさにする。
 土のお団子の上に水で十分湿らせた水苔を巻き付ける。それを黒の木綿糸で大まかに縛って止める。
 水苔の上にさらに緑の苔をまく。作業し安いよう苔ははがすときになるべくそっとちぎらないようにとる。これを黒糸で止めても良いのですが、私は菊づくり用の細い針金でしっかりと止めます。
今日の昭子さんの作品

 林の中で見つけたイチイ実生苗とギボウシと細葉とシダ。それぞれ感じの違う葉の形と上に向かって生えていくものと、シダや細葉のように長くなると下にたれてゆくものの組み合わせがよく、成長したときのたたずまいが楽しみ。
今日の私の作品

 林の中で見つけた紅葉の実生苗と細葉。赤と緑の色の組み合わせを楽しみ、上に向かっていく紅葉とやがて長くのびて足下でそよぐ細葉を想定して植え込みました。

今回は秋の花の寄せ植えです

ワレモコウ、ノギクアキノキリンソウ、イヌタデ
多くの植物を寄せ植えするときに、根がまとまりにくいときがあります。そんな時は根を一度水苔玉で巻いて軽く針金で止めてから用土を貼り付けて根をくるむとまとまりやすいです。用土で苔玉の形を作ったところ。 予め水をたっぷりと含ませた水苔を底も含めぐるりと覆って糸や針金で止める。この段階でも針金などペンチを使ってきっちりと巻く。
水苔で覆ってあるので、貴重な苔は底には巻かなくてもOK。ここでも針金はしっかりと巻く。ゆるいと乾燥したときに苔が玉が縮んで針金が浮いて目立ってしまう。
さて初めて苔玉を作る方はこんなもの利用してはいかがでしょう?これは栗が入っていた茶色のネット。野菜の緑のネットでも良いかもしれません。泥で根を包み、水苔巻いたらこのネットに入れてしまうと、針金で止めるのも楽ですし、この上に苔を巻くのがとても楽々出来ます。どうぞおためし下さい。


苔玉の越冬の仕方
 
 私の住む小淵沢は標高1000mの高原です。雪は少ないものの真冬は−15°になることもあります。少ない数なら発砲スチロールの箱で越冬させる方法もあるようですが、私は庭の落ち葉の山の中に深く埋め越冬させることが出来ました。春に取り出すと苔玉はシャーベット状で出てきます。
 
裏庭のこの落ち葉の山が苔玉の冬眠場所です。

手探りで苔玉を探します。これは雪の下を植えた苔玉。元気そうです。 これもしっかりとに息づいています

では1年目の苔玉からご覧下さい


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