ペンション あるびおん

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カナダの先住民文化に触れて

カナダの先住民文化に触れて

2月28日(日) カナダ旅行記7

28日は、野鳥ガイドさんがプライベートで人類学博物館を案内してくださいました。野鳥だけでなく、カナダの先住民文化にも詳しく、展示物の解説と興味深いお話を聞きながらこの博物館を見ることが出来て本当に良かったです。私は外国に行ったら遺跡や古い文化に触れるのが大好きなのですが、今回は野鳥が中心と、それを諦めていたので、思いもかけないお誘いに飛びついてしまいました。

先ずはブリティッシュコロンビア大学の敷地内にある新渡戸記念庭園へ。生憎閉まっていて中は見ることが出来ませんでしたが、周りの雰囲気も日本庭園の趣があります。そして日本の庭園と少し違うのが、ここは大きな木を残しながら日本庭園を造っているそうです。塀の外からもそれがうかがえます。また、隣にはアジアセンターと言う建物が有り、1970年に大阪で行われた万国博覧会(EXPO’70)の際に建てられた パビリオンだそうです。移築にはかなりのお金がかっかたようです。今は多くの人がこの中で瞑想をしています。瞑想の邪魔になるので、中には入りませんでした。その周辺には倒木更新をみることおできました。カナダは地表が浅く、大木は広く浅く根を張ります。そんな様子も見ることが出来ます。

  • 新渡戸記念庭園

  • アジアセンター

  • 倒木更新

人類学博物館もブリティッシュコロンビア大学の敷地内にあり、ブリティッシュコロンビア州北西太平洋沿岸のコレクションが有名です。カナダと言えばトーテムポールを思い起こしますが、これも北アメリカ大陸の北西海岸にすむ先住民たちが家の前や墓地に、家系や伝説、物語を彫刻して立てたものです。ヨーロッパ人との接触が遅かったこの地域の先住民は、鉄の文化をもたずして、豊富な木を使ってトーテムポールや船、箱などをどうやって作ったのか・・なければないなりに英知を駆使して立派なものを作るものだと感心します。最後はBC州生まれの先住民族の彫刻家K、ビル・リードさんの素晴らしい作品を見てきました。小さな金銀の作品から大きな木彫の作品まで展示されています。こうして今も先住民族の技法が受け継がれていることは素晴らしいですね。

  • トーテムポール

  • 一本の木から造った舟 上部を焼いて焦がし削りやすくしたり、温めて広げたりして造ったらしい。

  • 箱も蒸気で温め角を曲げて造っている。木の箱は密閉も良く、海に落としても浮かぶ。

  • BC州生まれの先住民族の彫刻家K、ビル・リードの作品 
    ワタリガラスと最初の人々

  • ビル・リードの作品 後ろから 
    ハマグリから出てくる人々

  • クイーン・シャーロット諸島の南端にあるスカングアイ(アンソニー島)を模したもの。

川端さまと

今回は個人旅行でなので添乗員さんもガイドさんもいません。でも野鳥ガイドを通して、川端さまと出会えて、本当に有意義な旅が続いています。35年もカナダに住み、旅行業からガイド業を積み重ねてきている方なので、本当にカナダに対しても日本に対しても、野鳥に対しても自然に対しても、歴史に対しても造詞が深く、どんな質問にも答えてくれます。明後日はまた野撮を撮りに行きます。楽しみです。

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