今日はお天気も良く、楽しみにしていた太魯閣渓谷の観光です。太魯閣(タロコ)渓谷は花蓮県を流れる立霧渓(たっきり-けい)が太魯閣の大理石を侵食して形成された渓谷だそうで、高山や1000mもの断崖絶壁や滝など次々迫力ある景色が現れます。
これがみんな大理石だなんて。見えるのはただの岩だけど、磨けば宝石になる。人間も同じ。
残念なことは、山で大雨が降ったのと、工事でいつもは澄んだ水が流れているそうですが、今日は濁った灰色の水が流れています。それも盛り上がるような急流です。それもまた迫力あり。
さて入り口で写真を撮って、るんるんでバスに乗り込みましたが、それから10分もしないうちにここは「命がけ」で観光しなければならないと思いました。大理石の岩の壁を削って造った「東西横貫公路」。このお陰で今は誰でもが観光できるようになったそうですが、その道は人力で絶壁や断崖を削り、トンネルを掘り、この工事中に212名の方々が亡くなったそうです。その壁はゴツゴツ岩がむき出しで、背の高いバスの屋根スレスレのところでオーバーハングしています。バスは上も横もスレスレに走ります。そして先に見える景色の所を走り抜けるのかと思ったときは・・・
岩山を切り開いた細い道は、わきの壁も天井もゴツゴツした岩がむき出しで、バスがこすってしまうのではとヒヤヒヤスリルありすぎです。
動画でご一緒にスリルをあじわいませんか?
次にバスを降りたのは燕子口の入口です。下には吊り橋が架かっていますが、ここは申請しておかないと渡れないそうです。
ここの名の通り春や夏に多くのヒメアマツバメやイワツバメが飛び回っているそうです。でもここから見える岩壁に穴がいくつも空いていますが、水流で流れた石が川床にあたり長年の歳月をかけて穴になったものです。それが徐々に隆起し今の形になったと言われています。
では水のしたたる中、奥へと歩いて太魯閣の渓谷美を見てみます。
ではまた奥へとバスで進んでいきます。
赤い橋は「慈母橋」。名前の由来は諸説有り、息子を川に流されたお母さんがここへ来ては息子の帰りを待っていたという話、道路建築に携わった息子にお弁当を届けに来たお母さんが川に流されて命を落とした説等々。
ここで渓谷は90度曲がって荖西渓と合流。荖西渓は綺麗な水の流れでした。それにしても谷が深く、細く切れ込んでいます。そしてバスが走るその道には「容易落石」と標識が。
ここから更に進んで緑水管理センターで休憩をとります。今日はここまでのようです。緑水管理センターでは屋外テラスも有り、向かいの滝を見ながらお茶しました。
戻りながら長春祠でまた休憩。ここにも売店が有り、軽くサンドウィッチとコーヒーを飲みました。今日のお昼は特急電車の中でお弁当なので少し腹ごしらえ。ガイドさんがお弁当は量が少ないというので。ガイドさんは粽を買って足しにするようです。
長春祠は中部横貫道路の工事中に殉職した、212名の霊が祭られています。長春祠の下から勢いよく流れる湧水は、長春滝
この後は花蓮駅からタロコ号という特急列車で台北に移動します。お昼ご飯は駅弁です。
花蓮から台北までの2時間の乗車。それにしても特急電車なのにガタンガタンと振動がすごいです。中央線のあずさとは大違い。レールのせい?
台北に近づくにつれ家並みも都会的になってきました。
台湾家族旅行2013 9 次に