八ヶ岳・小淵沢のペンションあるびおんによる御柱祭(上社 山出し)の日記

2004年(平成16年) 御柱祭 日記

 御柱祭 上社・山出し


2004.04.02(木)
 朝から予報通り雨が振っています。それでも雨具にゴアテックスの靴と完全防水の出で立ちで原村の実践農業大学校に向かいます。大型バスが次々と各地区からの役員や氏子さんを運んできます。こんなお天気のせいか近い駐車場に入ることが出来、直ぐ曳行準備をしている前宮四の御柱のところに行きました。雨は冷たく氷雨です。でもここは熱気がむんむん。8時30分にここに来て9時30分に出発。子綱を元縄につないで私達も一緒に曳きましたが、みんなで息を合わせなければびくともしません。心を一つにする木遣り「奥山の〜山の樅の木は〜里に下りて神になる〜〜」が響きます。やっとの事で御柱を舗装道路までだし、やっと山出し・曳行の始まりです。

曳行が始まる頃空も明るくなり、八ヶ岳がみえてきました。上社の御柱の特徴である角のようなめどでこに若者が勢揃いしてサー出発です。これが狭い道を曲がりくねった道を通り抜けていくのですから大変です。
上社だけにに付けられるめどでこは上社の火山灰質の道中、左右に揺すりながら御柱が道に食い込まないようするためのもの。 
見るのと曳くのでは大違い。簡単には動きません。サー木遣りの声と共に息を合わせて曳きましょう。元綱(進行方向右は女綱、左が男綱)
元綱の直径20〜30cm、長さは200〜300m

  

 しばらく曳行を楽しみ、私達は綱を離れ車まで戻って、今度は穴山の大曲へと向かいました。私達が曳いたのは最後尾(8本目)の御柱ですから、もう最初にでた本宮一の御柱はこちらに来ているはずです。いましたいました、大曲の直角に曲がったところで手こずっていました。それを見送り、ここ大曲で次々と来るはずの御柱を待つことにします。


本宮一之御柱
丁度大曲の難所にさしかかっていました。めどでこが屋根にぶつかりそうです。
前のめどでこがやっと抜けたようです。
  
前宮一之御柱
湖東の桜の法被と赤いチェックの法被の目立った地区でした。手前で手こずっていましたが大曲は上手に切り抜けました。
めどでこ上からの景色はどんな物でしょう。
 
本宮二之御柱
黄色が一際目立った本宮二之御柱です。こちらも上手に大曲を曲がっていきます。
名誉な役に燃えるめどでこの若者達です。
ちょうど角に立っているので迫力満点です。いざというときは逃げなくては。

 御柱がとぎれたのでそろそろ帰ろうと御柱街道を逆行して歩いていると次の御柱がやってきました。朝降っていた雨もすっかりと止み、青空が広がって八ヶ岳、蓼科の山々もくっきりとみえています。

前宮二之御柱
蓼科山をバックに進む前宮二之御柱です。
風が少し強くなって来ました。めどでこに乗る人も風のあおられ大変です。


御柱街道の風景
迫力満点の御諏訪太鼓
  
子供木遣り
男性に負けない素晴らしい木遣りに拍手喝采
最後の「お願〜いだ〜」が上社の特徴 
ポーズをとってくれた女の子 軒下すれすれにとおる御柱を窓や屋根から眺める沿道の家々
 
晴れて八ヶ岳もこんなに綺麗にみえるようになりました。街道裏の田圃や畑の脇には沢山の車が。
 

次の2004年4月4日 上社 木落しへどうぞ

御柱祭日程表 

リンクのあるところはレポートあり

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上社 山出し 4月2日(金)
木落し川越し御柱屋敷敷到着 4月3日(土)・4日(日)
御柱屋敷出発 里曳き 5月2日(日)・3日(月)・4日(火)
建て御柱 5月3日(月)・4日(火)
下社 棚木場出発 4月9日(金)・10日(土)
木落し注連掛け到着 4月9日(金)・10日(土)・11日(日)
注連掛出発 里曳き 5月8日(土)・9日(日)・10日(月)
建て御柱 5月9日(日)・10日(月)

御柱祭公式HP

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山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3332−1157