前半は
「身近な有害・有毒植物について」の勉強でしたが、
勉強会後半は名誉院長・鎌田實先生のお話です。「われわれはどこから来たのか、われわれはどこへ行くのか」を知るためにアフリカを旅して帰って来られたばかりの先生のお話は、360万年前の地層から見つかった猿人アウストラロピテクスボイセイの足跡のことから。猿から二足歩行になった原点がここにあり、やがて丈夫な歯を持ったパラントロプスは、粗食に適応したため絶滅した可能性が高く、丈夫な歯を持たなかったホモ・サピエンスの祖先のホモ・エレクトスは肉や骨髄などを食べはじめ、火を使うことを覚えていく。そしてどんどん進化発達していき、その延長上に原発を持つようにまでなる。そこからチェルノブイリ、福島の話しへと移行していきました。先生が初めから心配していた子供の甲状腺癌がついに3人に出てしまったこと。初期からの検査・調査の大切さや、放射線の見える化を訴えていらした先生ですが、今後も、とにかく子供達の検査、ホローの大事さ、そしてどうしてもそこに暮らさなければならない子供達の県内外の低線量地域における一定期間保養の大切さを訴えて、今日のお話は終わりました。
今日のお話の中にもありましたが、とにかくこれからも子供や妊婦が体内被曝をしないためにも、食べるものの放射線量をしっかり調べ公開して欲しいものです。それが分かれば、それを避けるというのではなく、それを食べても良い年齢の人はそれをいただき、気をつけるべき人たちはしっかりと避けることが出来るからです。また福島の原発のその後の状態などもしっかりと情報公開をして欲しいものです。一体今はどんな状態なのでしょか。チェルノブイリの石棺はほころびが出始め、とても危険な状態になっているとも聞きます。4基もある福島のこれからはどう納め、その後の維持管理はどうなっていくのでしょう。これも大きな負の財産を私たちは後生に残すことになりました。とても心が痛みます。