八ヶ岳・小淵沢ペンションあるびおんが紹介する川俣渓谷・吐龍の滝のページです。

川俣東沢渓谷自然観察道
2000.12.06(水)

 今日はペンションの仲間と川俣渓谷を歩く日なのですが、八ヶ岳おろしが山頂から吹きつける寒い朝です。これから渓谷を歩くのに少し心配になりました。昨夜はペンションの忘年会でもあり、今日は二日酔いの人もいるのではとそちらも心配でしたが、みんな寒さも二日酔いも何のそのといった顔で元気に集合しました。9:10ペンション風路出発。吐龍の滝入口駐車場に車を2台置き、残る車にみんな乗り、東沢大橋の駐車場に行きました。快晴の空に八ヶ岳主峰の赤岳もっくきりと聳えています。(左の写真大きくなります。)さて赤い橋を渡って渓谷沿いの道へと下っていきます。この川俣渓谷は深いところでは60から85mも深い切れ込みがあり、赤い橋から川までも数十m有るところを下っていきます。この自然観察道は渓谷に近づいたり、高巻きしたり、向こう岸に行ったり、こちらにきたり、と何度か橋をわったったりしながら吐龍の滝へと続きます。数年前に吐龍の滝から登って途中まで来たことがあるのですが、今は当時よりも安全に道や橋が整備されていて驚きました。とは言っても川を高巻きにしている道でつまずいたり転んだりしたら、川への急斜面を滑り落ちることになってしまいますので気をつけてください。

赤い橋の脇に上の看板がありますのでそこから下り始めます。川面はまだまだずっと下です。

 かさかさと落ち葉を踏みながら下りてきたら、あの八ヶ岳おろしは深い谷底までは届かないらしく、暖かな日溜まりとなっていました。今度は見上げて見ましょう。上には大きな岩の壁が現れてきます。その岩からは湧き水がしみ出ていて、細いつららとなって下がっているところもあります。こんな寒くなって渓谷を歩くなんてと思っている方もいらっしゃるかも知れませんが、冬ならではの景色や表情があるのです。鬱蒼と緑が茂っているときには見えないものが、この時とばかりに私達の目の前に現れてくるのです。この渓谷にこんなに陽が射し込むのもこの季節だけですから。今日はそんな『日溜まり渓谷歩き』を楽しむことにしましょう。★印の付いている写真は大きくなります。 


★急斜面は滑らないように慎重に!

湧き水の凍った滝です

★屏風岩



川面がキラキラ冬の陽に輝いています

足下だけでなく上を仰いでみましょう。

いたる所に板状節理が見られます。

羊岩

 深い淵、浅い淵、大きな滝、小さな滝がいくつも現れ、それらを眺めながら岩を越えたり、橋を渡ったり、丸太梯子を登ったり下りたり、変化とスリルに富んだ楽しい渓谷歩きは続きます。いつもはおしゃべりに花が咲いてしまう私達ですが、今日は足下に気を配ったり、それぞれ手にしているデジカメであっちの岩、こっちの滝と次々現れる視写体に向かうのが忙しく、いつもよりは静かなハイキングとなった気がします。私は今日、陽を浴びて蒼々と輝く苔に魅せられてしまいました。木々は葉をおとし、岩肌をむき出しにした渓谷の所々に現れる苔むした岩は、ハッとするほど明るく輝いています。これも、ここまで陽が届く、今の季節ならのものなのではないでしょうか。

清流は深い淵を作ったり、様々な滝を作りながら流れていきます。イワナも今は岩陰に隠れているのでしょうか?
冬の渓谷でこんな緑に会えるとは新鮮な驚きです。
←苔のアップです。→
★岩にからみついた根っこ ★岩からの湧き水が渓谷へと流れます からの湧き水が氷柱となっています。
 お昼は吐龍の滝少し手前で、前に川が流れている広々とした広場が現れましたのでここでお弁当を広げることにしました。気が付いたら、輪にならずみんな川に向かって座っていました。やはりキラキラと輝く流れを見ながら食べたかったのでしょうか。風もなく穏やかな日溜まり食堂は、お弁当交換とおしゃべりにいつものように賑やかでした。
の参加者
 
ウォーミングアップ 
きーす・いん 
風路 
わっ 
ズーム 
あるびおん  

6ペンション 10人     

 どの季節にきても美しい吐龍の滝に到着です。さすが今日は冬の平日とあって私達以外の人は見かけません。紅葉の時期には平日でも結構な人出があるのですが。さて、この近くにはあるびおん御用達のフルーツパーラーがあるのです。主人がそこの蔓にぶら下がるようにして揺すると「ポットン」、「ポットン」、「ポットン」・・・・と何かが落ちてきます。枯葉の中にそれが落ちると見つけにくいのですが拾ってみんなにご馳走しましょう。落ちてきたのはサルナシの実です。小さな小さな和製キィウイフルーツです。薄い皮の中には鮮やかな緑の実とごまのような種が入っています。味も香りもキィウイフルーツを濃縮したように濃く美味です。デザートが終わったら駐車場へと向かいます。

吐龍の滝
いったい何を探しているのでしょう

今サルナシの蔓を揺すって高い所になっている実を落としたのです。

       これがサルナシです。→
 今日のハイキングも無事終わりました。吐龍の滝から10分ほどで朝、車を2台置いておいた駐車場です。駐車場着12:30です。歩きはじめが10:00でしたので約2時間半です。でも休憩や写真を撮っていた時間も多かったので歩いた時間は正味1時間半くらいだと思います。今日はお天気にも恵まれ、快適な冬のハイキングができましたが、これからますます寒くなり雪が降ったり、凍結したらとても危険になります。状況を見極めて無理をしないようにしましょう。   


清里駅―2km30分→清泉寮―1km15分→東沢大橋―1.1km40分→黄金の砦―0.6km20分→仙人洞―0.8km40分→吐竜の滝

ここで釣りをしたい方は対称魚 イワナ 解禁期間 3月1日〜9月末日 Tel 0551-27-2580(峡北漁業組合)です。
解禁日や放流状況は」直接漁協にお聞きください。

川俣渓谷・吐龍の滝ウォーク
秋の吐龍の滝 アルバム 紅葉
冬の川俣渓谷・吐龍の滝(どりゅうのたき)を訪ねて 2000.02.27 凍った滝を撮りに行きました。





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