9月5日まで山梨県立博物館で開催されている『医は仁術』展にギリギリで行って来ました。
日本の医療の夜明けは江戸時代で、山脇東洋により日本初の人体解剖が行われたり、解体新書が翻訳されたりしました。写真がなかった当時は緻密な解剖図や模型が残されています。当時人々を病から救うおうと志した人達が、人体を知ろうとこれらを手がかりにどれだけ学んだことでしょう。その時代から240年経った現在の3Dプリンターによる臓器模型にも触れ、そしてiPS細胞まで顕微鏡で見ることが出来る素晴らしい展示会でした。
大沢たかおさんの音声ナレーションにより、入り口から江戸時代にタイムスリップしてしまい、そして展示を見終わる頃には気がつけば今現在にいるという感じです。
「仁と養生」で日本は長寿国になったとも言われます。でもこの「仁と養生」が国民皆に行き渡る事が危ぶまれる今日、今一度振り返ってみることが大切なのではないでしょか『医は仁術』を。
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『医は仁術』展 山梨県立博物館
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五臓六腑の絵
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解体新書
腑分けに立ち会った杉田玄白らが左のターヘル・アナトミアの正確さに驚き、これの翻訳を目指し、3年半を掛けて出来上がった解体新書 -
重訂解体新書
杉田玄白は後に解体新書に多くの間違いを見いだし、高弟・大槻玄沢に改訂を依頼し、36年後に完成した重訂解体新書 -
臓器を入れ替えると男女が変わる模型
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現存する唯一の医学生き人形と考えられる貴重な史料だそうです。
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華岡青洲腫瘍図で、今のカルテのようなもの。