八ヶ岳・小渕沢のペンションあるびおんによるカエデのレポート

川俣渓谷 東沢のカエデ
八ヶ岳自然クラブ 観察会

 この八ヶ岳を源とする川俣渓谷・東沢には約13種(日本のカエデ29種)のカエデが自生しているそうです。今日はそれらを観察しながら勉強しました。講師は森林インストラクターの青木さんです。

カエデの基本情報
葉が「対生」、「一対の翼果」 たとえ切れ込みが有り紅葉してもこの条件が揃わなければカエデではない。
★名前の由来は葉の形がカエルの手→カエルデ→カエデとなったようです。またモミジとは紅葉する樹木の代表でカエデ属がモミジと言われるようになったそうです。
★水分を好み渓谷に多い。


今日の観察ポイント

★カエデでもカエルの手のような形をしていないものもある。
★同じ種類でも同じ木の中でも条件により葉の形が異なることがある。
★葉身の対しての葉柄の長さも見分けるポイントになる。
★裂片のへりの鋸歯の状態


帰ってきて写真を整理しながら復習しました。聞きそびれてしまったことはいろいろ調べてみました。でも調べれば調べるほど難しいです。
もしこれをご覧になり間違った記載がありましたらお知らせいただけると嬉しいです。



イロハモミジ 別名 タカオカエデ
葉が5〜7裂(イロハニホヘト)まで。ごく一般的にあるモミジで、園芸種も多数ある。
ハウチワカエデ(羽団扇楓) 別名 メイゲツカエデ
カエデやモミジの中で葉が一番大きい。葉は9〜11裂で葉柄が葉身の長さ1/4〜1/2と短い。葉が小さいのは小ハウチワカエデ、さらに小さいのがヒナハウチワカエデ(鋸歯と切れ込みが深くなる)。並べてみないと分からない????
オオイタヤメイゲツ(大板屋名月)
葉は9〜13裂で裂片の鋸歯がやや切れ込みの深い鋭い鋸歯になっている。葉柄は葉身に比べると半分より長いこともハウチワカエデのと違い。板屋とは良く茂って板で葺いた屋根のように雨が漏れないからだそう。
イタヤカエデ(板屋楓)
葉が5〜7裂で裂片のへりが滑らかで鋸歯がないのは、カエデ類の中ではイタヤカエデだけです。この樹液から1〜5%の蔗糖が取れそうです。メープルシロップは外来種のサトウカエデの樹液を1/45まで煮詰めたものです。
アサノハカエデ 別名 ミヤマモミジ
葉の模様がアサノハの様だから。同じ種類でも生育時期や条件により葉の形が変わる。一本の木の中でも葉の付く場所と時期によって変わる。これは同じ木の葉なのにこんなに違うアサノハカエデ
カジカエデ(梶楓) 別名 オニモミジ(葉が大きいから) 
クワ科のカジノキに葉っぱが似ているところから、カジカエデ。カナダの国旗であるメープルカエデと似ている
ヒトツバカエデ(一葉楓) 別名 マルバカエデ
山地に見られるカエデで葉に切れ込みが無くふつうカエデとは思えないが、葉が対生で秋に黄葉する。葉は結構大きい。
ウリカエデ(瓜楓)
葉は小さく、長さ4〜8cm。成木では卵形であるが、若木や伐採から再生した萌芽などでは3裂する。晩秋に紅葉するが、赤く色づく木と黄色く色づく木がある。木の肌の模様が瓜に似ていることから名が付いた。名前のよく似たウリハダカエデは葉の切れ込みがはっきりしていて3〜5裂に分かれている。葉脈も目立つ。


葉の裂数で分ける
葉が無裂 ヒトツバカエデ 長さ15cm程度の倒卵状円形
葉が3裂 トウカエデ 鋸歯が無い
カラコギカエデ 両翼の切れ込みが少ない
ウリカエデ 浅い切れ込みの3裂 
ウリハダカエデ 基本は3裂であるが、若木ではわずかに5裂する。
葉が5裂 コミネカエデ 真ん中が飛び抜けて長い
サトウカエデ 外来種 鋸歯が大きい。カナダ国旗
カジカエデ 葉が大きく 梶のきの葉に似ている
葉が5〜7裂 イロハモミジ 一般的な紅葉
オオモミジ 鋸歯が細かく葉が大きい        
イタヤカエデ 唯一鋸歯が無いカエデ
葉が9〜11列 ハウチワカエデ カエデの中で一番葉が大きい
コハウチワカエデコ 普通の大きさ
ヒナハウチワカエデ 葉が小さく鋸歯と切れ込みが深い

川俣渓谷歩きの参考レポート 初冬の川俣渓谷


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