八ヶ岳 「ペンションあるびおん」の日々 : 北海道

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Jun 18, 2012

北海道

 おはようございます。いよいよ八ヶ岳に戻ります。
北海道の写真は掲示板にアップしました。お時間があるときにご覧下さい。 波留美cafeterrace

Jun 15, 2012

美瑛〜白金 青い池〜富良野

 少し遅いお昼は美瑛で。観光バスが止まっているような所はいやなので、小さなカフェで。ここのオーナーは神戸出身のようで、メニューは神戸牛のものが多く、ビーフシチュー、ビーフカツサンド、野菜カレーを注文しました。窓からは美瑛の丘が見渡せます。

 内藤いづみ先生の新刊「いのちのあいうえお」の中の写真で見つけ、初めて訪れた「青い池」。  昭和63年12月に十勝岳が噴火後、予期せず生み出された自然現象から生まれた神秘な場所です。分析しても成分は分からないそうですが、温泉地区で湧出しているアルミニウムを含んだ水が流れてくるこの水が、美瑛川の水と混ざると目に見えないコロイドが生成され、光に反射して青く見えるそうです。ここまでの道は白樺ロードいわれるように、白樺が延々と続きます。これもまた噴火後に自生してきた白樺だそうです。

今日も午前中は旭岳

 今日は娘はホテルで自分の勉強とのことで、二人でロープウエイへ。昨日よりすっきりと晴れていて、山も空も綺麗です。
主人は今日は迷うことなく、昨日のギンザンマシコを見た場所へ。30分ほど前に出たとのこと。やっぱり朝ご飯を食べないでくれば・・・後悔しても始まりません。今日もじっくり待つことに。
私は一人で姿見の池から一周するつもりです。今日はエゾコザクラを探す予定です。それにしてもお天気により、景色はまた一転しますね。昨日もいいお天気でしたが、もう少し雲がかかっていたのです。すり鉢池や鏡池の水の青さも違います。今日はこの景色と花とのコラボを撮って歩こうとお思います。


            雪の中に青く浮かぶ夫婦池(擂鉢池 鏡池)


                鏡池に映る旭岳


              姿見の池に映る旭岳


              擂鉢池を見下ろすように咲くエゾツガザクラ


              チングルマの向こうは当麻岳を映す鏡池    


            メアカンキンバイとコバルトブルーの鏡池



            雪解けと共に咲くキバナシャクナゲ


                   旭岳をバックに咲く花々


            どこまでも続くピンクの絨毯はエゾノツガザクラ


ミネズオウ(峰蘇芳) 高山帯の岩礫地に群生する常緑の小低木。こんなに小さくても木?


     イワヒゲ(岩髭) ツツジ科イワヒゲ属の常緑小低木。こちらも木。


     

  一番会いたかったエゾノコザクラ。まだ咲いたばかりで、蕾もいっぱいありました。


 主人の所に戻ると、今日もあまり近くではなかったけれど、ギンザンマシコのお出ましはあったようです。2日間、お天気に恵まれ、沢山の野鳥との出会いも、シマリスとの出会いもあり、素晴らしい景色とお花を堪能して旭岳に別れを告げます。午後は美瑛経由で富良野に移動です。

Jun 14, 2012

旭岳 姿見の池

 おはようございます。4時間半睡眠で十分な私は、早くに寝たら3時45分には目覚め、空を見たらもうすっかり夜が明け、真っ青な空が広がっていました。北海道は白夜に近い!(笑)主人は鳥撮り、私はゆっくり朝風呂。湯気の向こうで朝の光が踊っています。その後は朝食までFB。貧乏性には時間をもてあましてしまいます。
 朝食を摂り、ロープウエイに乗って3人で姿見駅まで。標高約1, 100m(山麓駅)〜標高約1,600m(姿見駅)を結ぶロープウェイは日本初スイスガラベンタ社の101人乗りのロープウェイです。駅に降り立てばそこはまだ雪の世界。でも今年はしっかりと固まっていて、潜ることなく歩けました。早速可愛いノゴマがお出迎え。今日は野鳥の声が沢山聞こえます。これは良いかも?

 第1展望台、鏡池・すり鉢池の夫婦池を目指し、噴気口を覗き、姿見の池まで、主人は鳥撮りしながら、私は花撮りしながらゆっくりと歩きます。まだ雪が覆う道と溶けた部分がまだらな6月中旬は、大雪山固有の高山植物が数多く咲き、シマリスなども冬眠からさめ、空いたお腹を満たすかのように活発にお花畑に出てきます。
そしてこの時期、なんと言っても「氷河期の生き証人 ギンザンマシコ」が見られることが私たちがここを訪れる目的です。日本では北海道の大雪山系、知床半島、利尻島などで狭い範囲のみで繁殖しています。「氷河期の生き証人」といわれる所以は、氷河期に北から日本に渡ってきたのですが、その後暖かくなるとほとんどのギンザンマシコは北方へ去りましたが、その一部が寒冷な高山帯に取り残されたのです。


やっと雪が一部溶け、鏡池の名のごとく旭岳を写しています。



雪解けと共に咲くキバナシャクナゲ。シャクナゲの仲間の中では、最も高い場所に生えるシャクナゲで、ハイマツ帯におおい。



ピンクの可愛い提灯型したお花はエゾノツガザクラ。雪が溶けたところにピンクの絨毯が広がっています。



チングルマ。代表的な雪田植物で、花後の実の形が子供の風車(かざぐるま)に見えたことから稚児車(ちごくるま)・・・チングルマとなったらしい。


メアカンキンバイ。砂礫地に鮮やかな黄色の花が咲く。

 こんな花たちを撮りながらたどり着いた姿見の池。まだほとんどが雪に覆われていて、旭岳をほんの一部しか映す事ができません。


 それにしても、今日は観光客も登山者も少ないです。多いときは必ずそんな人たちに「何を撮っているんですか?」「何が出てくるんですか?」と大声で聞かれ、息を殺して待っている野鳥撮りの人たちはちょっと困るのです。(-_-;)
お陰で展望台も我が家で貸し切りみたいな状態。主人と娘は目をこらして鳥を探していますが、私は温まった木のベンチで一眠り。なんと心地良いこことか。雲上の楽園でのお昼寝です。シマリスはここでも良く出てきて、可愛い姿を楽しませてくれました。


この可愛い姿に癒されます。

何を掘っているのか、土を一所懸命に掘っています。

 さて、さて目的のギンザンマシコはどうなったのでしょう?そうなんです、そんなに簡単には出てこないのです。もったいぶっているんです、いつも。他の鳥は色々撮らせてくれるのですが、主役が撮れなければ山を下りる訳に行きません。そこでねらう場所を変えました。そこは一昨年も見た場所です。朝からねらっている人たちもいますが、まだ遠くに一度出てきただけだそうです。ここへ移って30分した頃でしょうか、すわっと動きがありました。出ました、出ましたギンザンマシコ。遠いけれど、それでも出てくれれば。

 長い一日でしたが、これで3人笑顔で温泉へ帰ることができました。 (*^_^*)

Jun 13, 2012

札幌〜旭山動物園〜旭岳温泉

 今日は札幌の姉宅を出て、旭岳温泉へと向かいます。途中で旭川によって、娘と主人は行ったことのない旭山動物園に行きました。西口から10時少し前に入ると、タイミング良くペンギン、シロクマ、オラウータン等いろいろな動物のもぐもぐタイム(餌付け)を見ることができます。 オラウータンのモリト君も、前に来たときよりも大夫大きくなって、お兄ちゃんの顔になっていました。今年3月11日に釧路動物園からやってきたシマフクロウに出会えたのはラッキーでした。シマフクロウは今までは全国で釧路動物園にしか展示がなかったのですが、一カ所だけでは鳥インフルエンザにかかったときの事やいろいろ考えて、他の動物園にも飼育を学んで欲しいと言うことで、旭山にも展示となったそうです。なかなか野生のシマフクロウには会えないですから、この展示は良いですね。全国のフクロウの彫り物やぬいぐるみはほとんどがこのシマフクロウですね。


        アザラシ館               ペンギンのもぐもぐタイム


     シロクマのもぐもぐタイム             シマフクロウ

旭山動物園のアルバム

 動物たちの「もぐもぐ」を見ていたら、私たちもお腹が空いてきました。さー何を食べたでしょう?
そう、勿論『旭川ラーメン』ですよね。ガイドブックの写真で「らーめん橙や」に決めたけれど、大当たりでした!!


               炭火焼きちゃーしゅーめん 橙みそ


               野菜らーめん みそ 


               海老橙みそとんこつ 

 夕方は旭岳温泉付近でバードウォッチング。娘は主人に似て耳と目が良くて、あまり経験が無いのに良く鳥を見つけてくれます。動体視力も良いみたい。思いがけない鳥にであえてラッキー!!鳥のアップは主人の担当です。(笑)
足下には沢山お花も咲いていて、私は花撮り。


 

 今夜から2泊は旭岳温泉。ゆっくり温泉に浸かって命の洗濯です。

氷河期の生き証人 ギンザンマシコ

 今回の旅の目的は「ギンザンマシコ」に出会うことです。一昨年は、主人だけが一瞬見て、証拠写真程度のものを撮っただけ。そこに居合わせたカメラマンのだれも間に合わない位一瞬だったそうです。
今年は良い写真も撮って欲しいし、娘と私も出会いたいものだと思いました。
そんな旅行中、夕方の森の中を歩いてたら、鳥の小さな群れが旋回して松にとまりました。遠くて、双眼鏡で見た主人はマヒワかな?と。その群れは飛び立っては松に止まりを繰り返しながら、段々近くに来ました。やがて赤い雄も居ることを確認。写真に撮ってみると、なんとそれはギンザンマシコの家族でした。夕方で暗かったので雄の写真は良くなかったのですが、雌とひなの写真はこれです。
思いがけないギンザンマシコとの出会いでした。

 翌日と翌々日にはだれもがねらう場所で、赤い雄を主人は写真に撮り、私と娘も丁度花撮りから戻ったときで、一緒に見ることが出来ました。

Jun 12, 2012

札幌にて

 昨日から北海道に来ています。
今日は20年前から通っているレストラン「モリエール」さんを訪ねました。2年ぶりの訪問です。でも、今年の春にミシュランの三つ星(最高峰で道内では3店のみ)に輝いてしまったのです。それによって、お店の雰囲気など変わっていないか心配です。
 予約の11:30分にお店に着くと1番乗りでした。通された席はすてきなお花の飾ってある窓辺。セッティングしてあるお皿とお花の色が合わせてあるよう。

 アルコールがみんなダメなのでソフトドリンクを。イチゴとハイビスカスのジュース ブドウの発砲ジュースをいただいていると早速「ジャガイモのタコス風」が木製のお皿にのって運ばれ、手でいただきます。焼いたグリエールチーズの皮が美味しい。
 さてお次は

 彩りが美しいのはいつものこと。そして冷たい野菜に、後から熱々のホワイトアスパラが添えられる・・・その提供の仕方がモリエール風。添えられたお塩やサラダの中のキノコもビーツで赤く染められているなど細やかな仕事が光っています。
 さてお次は深い器に淡いグリーンのホイップ。中身は何でしょう?

 やけどしそうに熱々のジャガイモのニョッキでした。アワアワはバジルと生クリームとバター。最後にオリーブオイルがかけてありました。

 そしていよいよメイン。

 蓋付きのお鍋が運ばれ、蓋を開けて中を見せてくれます。焼き上げた豚肉の香りとハーブの香りが広がります。その香りを楽しんだら、一度下げて盛りつけて、さめないようにクロッシュで覆われて運ばれてきました。ほうれん草の下にはキタアカリ(ジャガイモ)のファルシー。中身は豚足とジャガイモが中華風(?)の味付けで詰められていて、とってもデリシャス!!さらに焼きたて美瑛産メークインのグラタンが運ばれお皿にのせられていきます。
焼きたてフランスパンも頂き、もうお腹もきつく、メインは娘に少し手伝ってもらいました。
 そしてお楽しみデザートは別腹です。

 美味しいイチゴやトマトのワインスープ仕立ては、甘酸っぱさが今までのお料理のすべの味の締めくくりとして最高。しっかり締めて、そして最後は甘味に幸せを感じます。ほろ苦いケーキオペラに杏のジェリー。私の選んだ飲み物はレモンバーベナティー。口の中がさっぱりとして、消化促進効果もあって、こんなにたっぷりいただいた後には最高です。

 皆さん、お見せするだけでごめんなさい。
お店は札幌の山の手・丸山のマンションの1階にあり、あまりに静かで、地味で見つかりにくいかも。
目の前は北海道神宮です。お腹ごなしに北海道神宮を歩き、お参りをしました。

Jun 15, 2010

旭岳 2日目

 旭岳ロープウエイは今日6月15日から朝6時が始発になります。それと同時に昨日まで往復1800円だった乗車料金が2800円にアップします。遅くに乗る人もみんなアップ料金。きっとシーズン料金と言うことですね。でも私たちはロープウエイ券付きの宿泊パックですから、今日のこの高いチケットは朝ホテルでいただけるのです。予約したときは今日から上がるなんて思わなかったので、何ともトクした気分。とてもよくしていただいたホテルには申し訳ない感じです。さて高いからとロープウエイを片道にして歩いて降りては来ようとは思わない方が良いですよ。まだ雪が多く、迷いやすく、その上よく熊が出るそうです。
 主人の撮り待ちの場所には今日は鳥撮りの人は誰もいません。でも8時をとっくに過ぎているので、次から次へと観光客の方が上がって来ては「何を撮っているんですか?」と聞きます。私は少し休んで、中岳の方へと少し歩いていたら電話が鳴ってギンザンマシコが出たとのこと。急いで戻りますが勿論もう姿はありません。しばらく私も待ちましたがもうでてきません。主人は満足はしていないようですが何回かシャッターを切ったようで、これで今回来た甲斐があったというもの。

            ギンザンマシコ(銀山猿子)スズメ目 アトリ科
日本では北海道の標高1600以上のハイマツ帯のみで繁殖する鳥です。氷河期の生き証人と言われるのは、氷河期に北方から北海道にやって来て、氷河期が終わって暖かくなったときに帰りそびれたものが、寒冷な高山帯に取り残されたと考えられるからです。

 私もホッとしてまた姿見の池の方へと向かいますが、状況と体調が良ければ山頂を目指すつもりで、食料、雨具、防寒着を持って出発。姿見の池に着くと、昨日よりは雲が多く、薄く霧がかかっているようですがまだ山頂がよく見えました。

監視員さんに出逢いお話を聞き、今日はまだお天気も持ちそうだとのこと。明日からは荒れるそうです。それで行ける所まで行ってみようとと山頂への道へ入りました。主人には携帯で一応山頂に向かうことを連絡。歩き始めて岩梅の群生を見つけ写真を撮っていると何か動くものが・・・あっ、エゾシマリスです。こちょこちょ動いて、穴を掘ったり周りを眺めたりしていますが、どんどん近づいて来ます。でも餌あげ禁止になっているので、人にこびることも慣れていることもないようです。脅かさないようにとジッと同じ姿勢でいて、疲れたのでちょっと体勢を替えたとたに逃げました。でも手にのりそうな所で可愛いしぐさを沢山見せてくれました。

           
 先を急ぎます。上からは次々人が下ってきますが、みなさん元気で降りてきますし、登山道も私が思っていた以上に歩きやすい道です。でも進むに連れて段々霧が出て来ました。それでもまだ主人のいる所が遙かに見えます。主人に電話して私が見えるか聞きますが、中々見つからないようです。でもその後見つかって写真で撮ったようです。

 私の前には2人の人が登っていきます。でも進むに連れて霧は濃くなるばかり。降りてきた方に聞くと、もう山頂は視界ゼロとのこと。それから少し歩いたのですが、この降りる方のいるときに私も下った方が良いと直ぐにUターンしました。昨日だったら一日中すっきりと晴れていたのに、まだ1人で山頂へ向かう気にならなかったのです。今思えば残念でしたが、これも登山は次回にしなさいということでしょう。
 この翌日16日には夕刻、天候・視界不良の中、旭岳山頂から下山中に迷った人から警察に救助要請。夜の8時半頃無事収容されたそうです。翌日から山は荒れたようです。ひとたび天候が変わると恐いです。
姿見の池でお昼を食べてゆっくりとお花を見ながら主人のいるところへ戻ります。
 昨日は1輪、2輪だったチングルマが一斉に咲き始めました。イワヒゲも見つけました。

 昨日やっと咲き始めた1輪のエゾコザクラを見つけたのに、今日はこんな姿。動物にでも踏まれたのでしょうか?
       
 麓では沢山咲いているショウジョウバカマも、ここでは雪の溶けた淵から咲き始め、まだ蕾から頭を出したばかり・・・「おはよう」と声を掛けたくなる姿。
           
 戻ってビックリ。朝は誰もいなかったのに、大砲のようなカメラがずらり。色々な所に散らばっていた人達が集まってきたようです。そして皆さん遠方からギンザンマシコの姿を求めてやって来ているようです。
 今日は3時頃には下山して札幌へと帰る予定です。昨日からジッと動かない主人に最後にもう少し上に行ってお花を見てきなさいとすすめます。それで少し出かけたのですが、その間にギンザンマシコが出なくて良かった、恨まれちゃいますからね。でもその間に綺麗なウスバキチョウと言う高山蝶がヒラヒラやって来たのです。私のカメラは主人が持っていったので撮れませんでした。
 思い出の蝶々貝を拾い、エゾフクロウ、オオアカゲラ、ギンザンマシコ、ノゴマ、エゾシマリス等々に出逢い、沢山の高山植物の目覚めの時に立ち会い、美味しいもの沢山頂き、とても充溢した旅でした。次回は是非クマゲラとナキウサギに出会いたいです。
長い旅日記にお付き合いありがとうございました。
旭岳で出会った可愛い動物たち

Jun 14, 2010

旭岳万世閣 ホテルディアバレーにて

 今日は旅館ではなくホテルです。駐車場に入ると直ぐにお出迎えに。外観は「本当にこのホテルだったかしら?」と思うのですが、中にはいると素晴らしいセンスの良いインテリアでした。国民宿舎だった建物をホテルが買い取って改装したそうなので納得!
すでに予約の時に早朝からロープウエイに乗って山に行くので朝食はとらない旨を伝えてありましたが、ここは朝食代も引かれないし、お弁当も作ってはもらえません。そのためか私たちが朝食をとらないことをとても残念そうでした。私も残念ですが、主人は朝食より、折角明日からは6時始発になるロープウエイに乗りたいでしょう。所が主人に「残念そうだったよ」と話すと、それなら早朝はクマゲラを探して、朝食後に山に入っても良いよとのこと。早速朝食もお願いしました。
  夕食前に1日の汗を流します。大きな浴槽からは透明な温泉がサラサラあふれ出て、大きな窓からはエゾリュウキンカの湿原と林、そしてその向こうに夕暮れの旭岳がくっきりと見えます。今日は女性は私ともう1人だけと言うことで、温泉も貸し切り。もう一度戻ってカメラに納めました。昨日の秘湯らしい温泉とは全く違った趣ですが、眺めは最高です。
 夕飯も本来はバイキングの所、今日は人数が少ないのでコース料理となり、バイキングは好きでなかったのでそれは良かったのですが、またまた食べ過ぎました。Deervalleyと言う名前が付くだけにか(?)最後のメインは鹿肉でした。とっても柔らかく癖もないお肉でしたが、残念なことに3分の1でギブアップでした。完食した主人は今日もお部屋に入るなりバタンキューでした。
 早朝はまた温泉に入り、いそいそとクマゲラ探しに出かけます。今日も朝から真っ青な空が広がっています。花たちが露を纏って輝いています。ホテルの周りではベニマシコが盛んに鳴いています。直ぐ脇からフキやエゾリュウキンカに埋め尽くされた湿原が白樺の林まで続いています。クマゲラが飛び出したところで待ち、当たり一周してき ますが残念ながら今日も振られました。7時30分からの朝食に戻って来ると、ホテルの庭でエゾジカのお出迎え。エゾリュウキンカの向こうで、とっても興味深げにこちらを見ています。ベニマシコもふきの葉の上で遊んでいます。
 湿原と林を見渡すダイニングで朝食を頂いていると、ドロヤナギの木にベニマシコが止まり、ドロヤナギの綿毛のような実を朝食としてバクバクと啄んでいます。お山に行くのは遅くなりましたが、朝からこんなに素晴らしい景色とお食事に満足です。この時期北海道で見るベニマシコは紅色を増し、まるでオオマシコのような色です。緑の中の赤い花のようです。

いよいよ旭岳

 今日まではロープウエイが8時始発、17時最終の運行です。まだ雪も残っているとのことだし、雪の上も大夫歩くようなので、防寒着、簡易アイゼン、スパッツも持ってロープウエイに乗って姿見駅まで行きました。朝曇っていた空もすっかり晴れてきて、旭岳もすっきりと姿を現しました。

 姿見駅から一歩出るとそこは一面の雪。観光で来た人達はそこで長靴を200円で借りて外へ出て行きます。私たちも一応登山靴に簡易アイゼンを付けましたが、気温が高くぐずぐずに溶けた雪には余り効果なく、滑ってとても歩きにくいです。まだ鏡池の氷も残っています。今回はカメラも三脚も重たくて大変ですが、あの鳥を撮るためならと・・・

 上に行くにつれて日当たりの良いところは雪が溶けていて、雪解けを待っていた高山植物が咲いています。今日は思っていたほど鳥撮りさんは少なく、大砲のようなカメラが並ぶシーンはありません。主人が選んだところにカメラを設置し、じっくりと待っています。でも鳥の気配すら少なく、私は付近のお花を撮っていました。似たようなお花が色々咲いています。

    コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜)             エゾノツガザクラ(蝦夷栂桜)

   コメバツガザクラ(米葉栂桜)              ミネズオウ(峰蘇芳)
コケモモかと思いましたがコケモモは釣り鐘型、    蘇芳(スオウ)は、イチイのこと。
  コメバツガザクラはつぼ型で、葉は米型        葉がイチイに似ている。


                  キバナシャクナゲ(黄花石楠花)
 当たり一面を覆っているのはキバナシャクナゲ。通りかかった観察員の方のお話しだと、これが綺麗なのはせいぜい3日だとのこと。黄花石楠花が満開で旭岳がこれほどクリアーに見える日はそれほど無く、とても珍しいと聞き嬉しくなりました。
 今回はお花も撮りたいけれど、山も、そしてあわよくば近くに来た鳥さんも撮りたいとレンズはNIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G ED VRを着けて来ました。だからお花はちょっと撮りにくいけれど、きっとこれから望遠が役立つでしょう。
 段々飽きてきた私は1人もっと上の方を回ってくる事に。そこに広がる景色の何と素晴らしいこと。旭岳の勇姿に雪田、そしてキバナシャクナゲのお花畑、ミネズオウのピンクの絨毯。

    キバナシャクナゲのお花畑            ミネズオウと十勝岳連峰
       
メアカンキンバイ (雌阿寒金梅) と旭岳       姿見の池ですがまだこれしか映りません。
 朝からどんどん気温が上がり、雪も急速に溶けています。ジッとしていられない私はこの日に3回も御池巡りをしたのですが、その度に景色が代わり、雪の溶けた後にチングルマが咲き出したり、エゾコザクラ、ショウジョウバカマと・・・この日を待っていたかのように目覚めて来るのです。
 そして3回目にはノゴマが直ぐ近くのハイマツから出てきて、長いこと鳴いてくれました。やっぱりこのレンズで良かった!!

                               バックは十勝岳連峰です。
 主人は私がどんなに上の方が景色やお花が綺麗か話しても、決して狙った場所を1日動きませんでした。私が歩いている間、ノゴマを撮ったり、足元に出てきたシマリスの可愛い写真を撮っていました。でもここからも360度の景色で、鳥撮りさんは後1人だけしかいず、爽やかに晴れた一日を静かにすごせたのだから良いのかも知れません。結局今日は目的の鳥さんには出会えず下山することに。
旭岳 擂り鉢池〜姿見の池付近のアルバム 1 をどうぞ