予報通りの雪。早朝から窓辺には雪景色と野鳥を撮るお客様のカメラが並んでいます。カワラヒワが飛び立つと真っ白な雪に羽の黄色が綺麗です。スキーのお客様にとっても、野鳥の写真のお客様にとってもこの雪は恵みの雪でしょうか。
さて午後から棒道スノーシューを楽しんできました。湿気が多い重たい雪でしたが、家族でスノーシューを楽しむことが出来ました。
歩きはじめは主人も一緒に歩き、途中で主人は鳥撮りに行きましたので娘と私は歩いてあるびおんまで戻りました。誰もいないモノトーンの世界。木の上からは時折雪がさらさらと流れるように落ち、歩く私たちを直撃してきます。久々の雪に娘も童心に返って雪と戯れています。降っていた雪もだんだんみぞれのようになってきました。そろそろチェックインの時間ですから戻ります。棒道からゴルフ場とサントリーの貯蔵庫跡の間を下りながら「今日は鹿に会えなかったね」と娘がぽつりと言いました。ここに暮らしていた頃には朝、駅に車で向かう途中や、図書館に行く間にも良く鹿の群れに遭遇していましたので会いたかったのでしょう。だいたいこんな日は必ずと言って良いほど鹿に会えるのです。大分下り雪も少なくなってきたのでスノーシューも脱いで歩き出したときです。感の良い娘が林の中に動く気配を感じ、鹿を見つけました。待っていた鹿です!!小さな群れはあっという間に林の奥へと消えました。あきらめて歩き出すと林へ続く道の真ん中に大きな牡鹿が立ちふさがるようにしてこちらをじっと見ています。カメラを向けても逃げようとも、動こうともしません。こちらも数枚写真を撮って反対の方向へと歩き出すと、待っていたかのように牡鹿が合図して林の中から10頭以上の群れが道を横断しはじめました。牡鹿は群れを林の中に隠し、自分がおとりのように道に出てこちらの動向を窺っていたようです。先に行った鹿の群れと同じ群れの鹿でしょう。合わせると20頭以上の群れになります。暗い林の中なので手ぶれで良い写真が撮れませんでしたが少しは鹿と分かるでしょうか。
これで娘も満足のスノーシュー・アニマルトラッキングとなりました。
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