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山梨県 小淵沢のペンションあるびおんの八ヶ岳、赤岳登山の記です

ブロッケン現象ブロッケン現象
赤岳    
山梨百名山 2899m
1999.7.7〜7.8
ペンションの仲間3人と私たち夫婦の5人で、八ヶ岳の主峰、赤岳に登ってきた。美濃戸から柳川北沢コースをとり、何度か川を渡り赤岳鉱泉へ到着。ここでトイレと水分補給をしてさらに行者小屋へ。途中オサバグサやカラマツソウが咲いている。これから目指す赤岳を仰ぎながら、昼食をたっぷりととり、これからのきつい登りに備える。これより地蔵尾根を登り、今日の宿泊地、赤岳展望荘へと向かう。食後のきつい登りは辛いが、適当に休みながら前に進む。シラビソの樹林を抜けると、いよいよ高いところでしか出会えない高山の花々が私達を迎えてくれる。この岩陰にはツガザクラ、あちらにはイワカガ赤岳写真ミ、ここにはイワヒゲと花図鑑のようである。尾根も最初のお地蔵さんを越え、鎖のかけられたやせた岩稜に出れば、縦走路の地蔵の頭もう直ぐだ。若き日にここを登ったときは11月で、岩や鎖が凍り付いていたことを思い出しながら、足下に気を付け、息を少し切らせながら登る。地蔵の頭に出ると、少し霧が出ていて、ぱーっととはいかないが、山梨県側が目の前に広がり、野辺山や清里が航空写真のように見える。もう、今夜泊まる展望荘は直ぐそこだ。順調に登ってきたので1時半頃には2700mの小屋に着いてしまった。今は山小屋でも生ビールが置いてあり、まわりでは美味しそうに喉を鳴らしてる。これから夜までの長い時間をどうしよう、などという心配は無用。食べて、飲んで、おしゃべりしているうちに夕食となり、山小屋では珍しいバイキングの夕食をさらに食べるのだ。今夜は七夕。一時雲で覆われた山頂も夜には晴れ渡り、2700mも空に近づいて天の川を見ることができた。5人で一部屋とった個室は東向きの角部屋。ココにいながらにして明日の朝はご来光が拝めるはず。翌朝4時半には空がまっかに燃え始め、いよいよというとき外に出て、素晴らしいご来光を拝むことができた。日の出と共にモルゲンロ赤岳写真ートに染まる八ヶ岳の山々をしばし眺め、朝食を済ませて、赤岳山頂を目指す。小屋の前からウオーミングアップなしで急な登りになり、自分のペースができるまで大変だが、岩場に咲くイワベンケイやミヤマシオガマなどの高山植物に励まされ、2899mの山頂に立つことが出来た。このときだ、少ブロッケン現象しずつ高くなった太陽が、山頂に立つ私たちを間にして、反対側の谷間に在る霧をスクリーンとして輪の虹を作り、その中心に自分の影が映るという、ブロッケン現象を見ることが出来た。輪になった虹に向かって手を振ると虹の中の影も手を振り、自分の影だとよく分かる。数分で消えてしまったので、本当によいタイミングで山頂に着いたとしか言いようがない。左に阿弥陀岳、中岳を、右には横岳、硫黄岳と、この祠のある山頂を中心に八ヶ岳の稜線が見渡せる。快晴のこの日は遙か富士山、北、中央アルプス、そして手に取るように南アルプスと360度の大展望だ。下り始めたときにもう一度ブロッケンが現れる。ハイマツに赤岳写真覆われた中岳周辺はコマクサとハクサンイチゲのお花畑。振り返れば赤岳が威厳を持ってそびえてる。花々の可憐さに心をうばわれているうちに中岳も越え阿弥陀岳が迫ってくる。ここで右へと下り行者小屋へ。この道にもクロユリ、キバナシャクヤク、グンナイフウロなどの花が見られた。展望荘で作ってもらったお弁当を行者小屋で広げたときだ、荷揚げのヘリが来たら直ぐ逃げられるようにしてくださいと言われる。食べ始めて直ぐにヘリの音が。まわりの荷物を腕に提げ、お弁当はしっかりふたをして手に持ち、逃げようかとも思ったけれど、怖いもの見たさもあって、小屋の外壁にへばりつく。轟音がどんどん近づいてくる。あー、まずい!おべんとうが・・・。竜巻のように地上の砂をまい上げてヘリは下りてくるのだ。口の中もお弁当ももう砂だらけ。その中で、山小屋の人たちはあっという間に荷を降ろし、運び出してもらうものをくくりつけるのだ。そしてヘリはまた竜巻を起こして飛び去ってゆく。これで終わりかと、砂だらけのお弁当を砂だらけの口に運んでいると、また直ぐやってくる。今度は遠くに逃げればいいものを、またもっとよく観察しようと、竜巻のような砂嵐の中に身をちぢめているのだ。こんな事まであり、この山行は最後の最後まで私達を楽しませてくれた。帰りは柳川南沢を通って美濃戸へ戻る。仲間のおかげで私は00年ぶり(過去のアルバム)に赤岳に登ることができ感謝、感謝。   
 
コースタイム(一日目) 美濃戸山荘────北沢経由2時間─── 赤岳鉱泉─── 40分─── 行者小屋───1時間20分───地蔵の頭────── 20分─── 赤岳展望荘


(2日目)   展望荘─── 40分─── 赤岳山頂─── 40分────── 中岳─── 40分───行者小屋───南沢経由1時間30分─── 美濃戸山荘
赤岳写真
赤岳写真
  阿弥陀岳と金星 展望荘からの赤岳山頂     
八ヶ岳縦走のアルバム


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TEL 0551-36-4166 FAX 0551-36-3950