ペンション あるびおん

八ヶ岳 小淵沢の小さな宿に宿泊して、静かな時間と体に優しいお料理をお楽しみください。

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薬師寺管主

信州まほろば塾 in 下諏訪

今日のお天気は荒れるとの予報の中、「信州まほろば塾 in 下諏訪」に参加するために出かけました。
薬師寺管主 山田法胤さんと滝田栄さんの講演会、その後に対談形式のお話がある予定です。

まほろばという言葉は良く聞きますが、果たしてまほろばという意味はどんなことなのでしょう。
漠然と素晴らしい、夢のような・・・と私は感じていましたが、もの凄く素晴らしいこと、もの凄く綺麗なことで、きっと理想に近いときに使うのかも知れません。理想郷をさす言葉なのですね。

「倭は国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる倭しうるはし」の情景が浮かんでくる気がします。

さて、まほろば塾とどんな塾なのでしょう。パンフレットには
『ほろば塾とは「もので栄えて心で滅びる」事を憂い”こころのまほろば”を説かれた、故高田好胤管主の精神をひきつぎ、H16年に開塾いたしました。
「まほろば」という言葉を日本文化の象徴として全国に発信したいとの祈りを込めて、すべての日本人に”こころのまほろば”を呼びかけ日本の心の復活を実現したいと念じています』と書いてあります。

高度成長という流れの中で、多くの富や恩恵を受けたことも確かですが、本当の自然や日本人の心がどこかへ置き去りにされた事も確かです。
薬師寺管主 山田法胤様は大好きな信州を語り、今の世の中「損得より先に善悪を考えよう」が善悪より損得が先になっていることを指摘、まほろばの心を取り戻すことをお話くださいました。
インドや長野で仏教の修行し、今は八ヶ岳を本宅として仏像を彫り続ける滝田栄さんはご自分の故郷・手賀沼が高度成長期に汚染され、今度は放射能で汚染され、昔から親しんでいた諏訪湖や八ヶ岳の自然が失われていく事、茸や山菜を採っていた信州北部が放射能で汚染されていたことなどを例に、自分が死ぬときに『手賀沼はまほろば』『八ヶ岳はまほろば』と言えるようにしたい、一人一人の心と生活でそれをとり戻しましょうと呼びかけられました。

この塾に来る前も、贅沢なインド料理に舌鼓をうち、お夕飯にと美味しいお魚をどっさり買い込んできた私には耳が痛いことだらけ。でも今日のお話しを聞いて、今まで10だったものが8になり7になり、事に当たるときにふっと思い出して自然や環境をもっとかんがえる・・・今まで以上に考える・・・それが大事なんだと思います。
まほろば・・・本当にすてきな言葉です。
まほろば・・・いつか現実に立ってみたいところです。