ペンション あるびおん

八ヶ岳 小淵沢の小さな宿に宿泊して、静かな時間と体に優しいお料理をお楽しみください。

TEL.0551-36-4166

 E-Mail.p-albion@p-albion.jp

〒408-0041 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3332-1157

ランドル山

カナダの旅6 景色と動物に感動の1日 Part2

川端 雅章さんと行く、カナダグランドツアー4日目 Part2

6月2日(木) ジャスパーからバンフへ。移動距離291km
  1. 07:00 ホテル発。 Hwy93を南へ。
  2. この日はJasper National ParkとBanff National Parkの2つの
    国立公園を訪れます。
    側道に入りMt. Edith Cavelとのビューポイントへ。
    93-AでAthabasca Fallsへ。
    93(Icefield Parky)を一路Columbia Icefieldへ。
    コロンビア大氷原ではアサバスカ氷河の上に降りられる雪上車に乗り、
    2014年5月オープンのグレイシャー・スカイウォークを歩く。
    たくさんの氷河と湖を観ながらバンフへ。
    途中、少なくともPeyto Lake, Bow Lake, Lake Louise, Moraine
    Lakeで降車します。

  3. 18:00 バンフの宿に到着。
  4. 夕食: バンフの町で。アルバータ牛をいただきます。
  5. 宿泊:ホテル・スプルース グローブ イン

この旅日記は只今更新中です。初めからご覧になりたい方は こちらからご覧ください。

写真はすべてクリックするとおおきくなります。 

Part2 アサバスカ氷河を後にしてバンフの宿まで

ビッグホーンシープ

ビッグホーンシープ

今日はロッキーの山岳地帯を走っているので、お天気がめまぐるしく変わります。スカイウォークでは晴れていたのに、また少し降り出してきたり、晴れたり。
でも山と氷河の続く素晴らしい景色のアイスフィールド・ハイウェイのドライブは楽しいです。窓の外にまたビッグホーンシープが。角がまだ小さい雄です。リトルホーンシープですね。
崖っぷちで草を食べいます。


アイスフィールド・ハイウェイ

The Icefields Parkway

やがてジャスパー国立公園とバンフ国立公園の境界であるサンワプタ峠 ビッグヒルへ。ここはこれから行く標高は2023mのボウ・サミットに続いてアイスフィールド・ハイウェイで2番目に高い峠です。そしてここはマリリン・モンロー主演の「帰らざる河」の舞台となった所でもあります。氷河に削られたU字谷が見渡せるカナディアン・ロッキーならではの雄大な景色です。ニュージーランドでフィヨルド等もみてきましたが、ここでは氷河のとてつもな大きなパワーを感じました。


  • サンワプタ峠 ビッグヒル

    サンワプタ峠 ビッグヒル

  • サンワプタ峠 ビッグヒルにて""

    サンワプタ峠 ビッグヒルにて

  • ウィーピングウォール(すすり泣く壁)""

    ウィーピングウォール(すすり泣く壁)
    細長い滝がすすり泣くように流れ落ちていく様子からこの名前が付いた。

バンフとジャスパーのちょうど中間地点にあり、アイスフィールド・パークウェイ(Icefields Parkway)と11号線が交差する場所がサスカチュワン・クロッシング (Saskatchewan Crossing) 。ここで給油。とても景色のいいところです。でも川端さん曰くとてもガソリン代が高かったそうです。

  • サスカチュワン・クロッシング

    サスカチュワン・クロッシング にて

  • サスカチュワン・クロッシング

    サスカチュワン・クロッシング

途中から真っ黒な雲が広がり雨が降り出しきました。次についたのはペイト湖(Peyto Lake)です。ここは駐車場から雪の残る道を少し歩きますが、途中には雪解けと共に咲き出した高山植物も楽めました。ボウ・サミットの展望台からみるペイト湖の色は季節によって違い、とても美しいそうですが、今日は小雨が降って少し霞んでいて残念です。それでも綺麗なブルーには見えました。

  • ホワイトグローブフラワー

    キンポウゲ科キンバイソウ属

    ホワイトグローブフラワー(White Globeflower)

  • ウエスタンアネモネ

    キンポウゲ科イチリンソウ属
    ウエスタンアネモネ(Western Anemone)

  • ペイト湖(Peyto Lake)

  • ペイト湖(Peyto Lake)

    ペイト湖(Peyto Lake)

  • ペイト湖(Peyto Lake)

    雨に煙るペイト湖(Peyto Lake)

ボウ湖とクロウフット氷河はアイスフィールド・パークウェイの道路沿いからみられます。クロウフット氷河(Crowfoot Glacier)はクロウフット山の横を流れる氷河ですが、以前は三筋に分かれカラスの足形のようだったのですが、一番下が落ちて今は二筋となっています。これも温暖化の性とか。青みが強い氷河としても有名だそうで、氷河の厚さは約50mもあるそうです。私の名前が付いているよとばかりに、駐車場にはカラスが常駐(?)。クロウフット山の足も元がボウ湖で、ここからボウ川が流れています。ボウ川も「帰らざる河」の舞台です。帰ってから映画を観たのですが、見覚えのある景色ばかりで、すっかり映画の中の筏に乗っている気分になってしまいました。降っていた雨も上がり青空が出てきました。

  • クロウフット氷河(Crowfoot Glacier)

    クロウフット氷河(Crowfoot Glacier)

  • 左がクロウフット氷河、中央がクロウフット山、その足下がボウ湖

    左がクロウフット氷河、中央がクロウフット山、その足下がボウ湖

  • クロウフット氷河

    昔は青い線のように三つに分かれていたのですね、きっと。

  • カラス Crow

    ここには私(Crow)がいないとね。

青空も見えてきたし、これからいよいよレイク・ルイーズ(Lake Louise)です。40年前にあの感動した湖はそのままの姿でしょうか。駐車場からはシャトー・レイク・ルイーズが昔より一段と大きくなって見えます。人の数も多いです。まずはシャトー・レイク・ルイーズはいります。喫茶ルームの窓から、あの色をたたえた湖が見えます。

  • シャトー・レイク・ルイーズ

    シャトー・レイク・ルイーズ

  • シャトー・レイク・ルイーズ

    シャトー・レイク・ルイーズの中から

ホテルから湖畔に出てみると、芝生に可愛い赤と青の椅子が置いてあった40年前のイメージとは変わっていましたが(まだポピーが咲いていない時期なのでかも知れませんが)、湖と正面の山々の姿は当時のまま。ただ夕方であった事もあり、湖の色が少し落ち着いた色に見えました。でも、こうしてここに再び立つ事が出来たなんて夢のようです。幸せいっぱいです。

  • レイク・ルイーズ

    ここへ3人で来られて幸せです。

  • レイク・ルイーズ

    レイク・ルイーズ

  • レイク・ルイーズ

    川端さんと共にレイク・ルイーズにて

  • レイク・ルイーズ

    名残惜しくもレイク・ルイー後にします。

レイク・ルイーズに後ろ髪を引かれつつ、本日最後のビューポイント・モレーン湖(Moraine Lake)へ向かいます。ここは40年前には訪れていない所です。レイクルイーズとモレーン湖は「カナディアンロッキーの宝石」と呼ばれるほど美しく、ユネスコの世界遺産に登録されているそうです。標高1884mのところにある氷河湖です。標高が高いため、雪がある内はここまで来られず、ここまでの道もやっと最近開通したばかりだそうです。よかった。

ロックパイルトレイルの岩場

ロックパイルトレイルの岩場

駐車場からはいくつかのトレイルがあるようですが、私たちは初心者向けの気軽な遊歩道・ロックパイルトレイルを歩いてモレーン湖を上から見る事に。川端さんから途中の岩場でナキウサギに出会えるかもと聞いていたのでo(^-^)oワクワク期待していましたが、よく晴れている日がベストらしく、今は晴れているものの、今日は変わりやすいお天気だったのでチョット期待薄になりました。でもその岩場にさしかかり、じっくりと探すとキンイロジリスがチョロチョロ、あちらにもこちらにも。後頭部から肩にかけてマントのように広がる金色がかった茶色の被毛が特徴で、背中の中央の黒色の縞がないこと、シマリスより尾が短く毛量が豊かではないこと、顔には縞模様がないことで識別さます。丁度最小のシマリス・チビシマリスも出てきたので違いが良く分かります。

  • キンイロジリス

    英名:Golden-mantled Ground Squirrel
    和名:キンイロジリス
    全長235-295mm、体重120–394g

  • キンイロジリス

    こちらのキンイロジリスは保存していた干し草を食べているのかも

  • キンイロジリスは尾の毛が豊でない。顔に縞模様がない。

  • チビシマリスは顔にも縞模様があり、尾も毛が豊か

  • チビシマリス
    Tamias minimus
    体重:42-53g 最小のリス

  • キンイロジリスと遊ぶ動画

でもナキウサギの声が聞こえているので更に探すといました、いました。すばしこっく岩の間を出たり入ったり。ウサギというのでもっと大きいのかと思っていたら、リスのように小さく、円い耳と短い尻尾を持つウサギでした。北海道でもいつも探していましたが見られた事がなく、今回初めて見る事ができたナキウサギです。

このナキウサギは冬眠をしないので、秋になると新鮮な草を集め、それらを積んで干し草にし、巣穴に運び込んで冬の間のあたたかい寝床兼食料とするそうです。この時食べていた黒っぽい草のようなものはその干し草かもしれませんね。この岩場では余り草も生えていないので。気候の変動などで生息域の高度は上昇しつつあり個体群が絶滅に至る可能性もあるというナキウサギです。

標高の高い岩場でハイイロホシガラスも数回見かけました。人が嫌いでは無いようで、近くに止まりしばらくこちらの様子を観ている事もありました。

  • ナキウサギ

    英名:Pika
    和名:ナキウサギ

  • ナキウサギ

  • ナキウサギ

    ナキウサギ

  • 和名:ハイイロホシガラス
    英名:Clark’s Nutcracker
    サイズ:31cm

キンイロジリスの方は人なつっこくて(餌をあげてしまう人がいるからでしょう)、餌もあげないのに娘の膝の上まで乗ってきます。直ぐに離れるのですが、また呼ぶと戻って来ます。そんなこんなで楽しく、この岩場に張り付いて仕舞いなかなか上へいけませんでした。Ψ( `▽´ )Ψ

川端さんに促されて岩場とお別れしてトレイルを上へと歩きます。総延長300m、高低差24mのロックパイルトレイルの終点へ出ると、その眼下にはターコイズブルーのモレーン湖と湖の後方には「テンピークス」という10の頂が屏風のようにそびえ立っています。声が出ないくらいの素晴らしさです。朝から雨が降ったり、みぞれが降ったり、晴れたり、曇ったりの繰り返しでしたが、テンピークスの上に真っ青な空が。息をのむ景色とは、まさにこのことですね。「こんな素敵なところへ連れてきてくれて川端さん、ありがとう!」ってその時言ったかどうかは忘れましたが、今は本当にそう思っています。
そして、押さえるべき所では晴れてくれた今日の1日にも感謝です。

  • モレーン湖(Moraine Lake)とテンピークス

    モレーン湖(Moraine Lake)とテンピークス

  • モレーン湖(Moraine Lake)とテンピークス

    モレーン湖(Moraine Lake)とテンピークス

  • モレーン湖(Moraine Lake)とテンピークス

  • モレーン湖(Moraine Lake)とテンピークス

  • モレーン湖を後にする。

  • ロックパイルトレイルを下る。

  • 岩場ではまたナキウサギやリスがいて立ち去りがたく。

  • でももう午後6時を過ぎています。さーバンフへいきますよ-。

充分景色を堪能し、シャッターも押しまくり、時間はもう夕方6時です。下りでもまたナキウサギやキンイロジリスがチョロチョロ姿を見せてくれ、足が止まってしまいますが、バンフのホテルまではまだ1時間かかり、バンフではアルバータ牛を食べる楽しみも残っています。
途中車窓からレイク・ルイーズとバンフの中間にある標高 2766m のお城のようなキャッスルマウンテン(Castle Mountain)を観て、ついにバンフの代表的な山・ランドル山(Mount Rundle)が見えてきていよいよバンフ到着です。ランドル山はくさび形の山頂が特徴的な標高2949mの山です。

  • キャッスルマウンテン(Castle Mountain)

    キャッスルマウンテン(Castle Mountain)

  • ランドル山(Mount Rundle)

    ランドル山(Mount Rundle)

ホテル・スプルース グローブ イン

今夜のホテル・スプルース グローブ イン

Spruce Grove Innにチェックインして直ぐにレストランへ。ホテルの隣のバンパース ザ ビーフハウスでは何とかオーダーストップに間に合いました。厚切りのローストビーフ・プライムリブを堪能しました。なんと濃い一日だったのでしょう。


  • Prime Rib

    Prime Rib

  • 大満足の顔

    今日の一日に、そしてアルバータ牛のPrime Ribに大満足の顔・顔・顔

  •  

今日見た鳥

ハシグロアビ、カナダガン、アカオノスリ、ムネアカルリノジコ、ハイイロホシガラス、ワタリガラス、ナミガラス以上8種

今日見た動物

ビッグホーンシープ、ハタネズミ、ナキウサギ、キンイロジリス、チビシマシマリス以上5種

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