先週、レンゲツツジ咲く蓼科へ行って来ました。車山の肩から蝶々深山を超えて八島湿原へ抜けるコースはずっと歩いてみたかったのですが、車で行くとどうしても元へ戻らなくてはならないので、なかなか実現しませんでした。
でも、今回はお友だちのご主人が私たち女性3人を車山の肩(1802m)でおろし、八島湿原に車を置いてから、私たちを迎える形で逆方向から歩いてきて、合流したらご自身は又同じ道を戻るという形を取ってくれることになり、女性3人はお姫さにもなった気分で優雅なハイキングを楽しみました。
さて、コロポックルから車山湿原に下っていくと、レンゲツツジの鮮やかな色が。最盛期は少し過ぎているものの、まだまだ綺麗に、色鮮やかに咲いているレンゲツツジもあり、咲き始めたコバイケイソウとのコントラストが美しい景色でした。でも、今年はコバイケイソウは不作の年かも知れません。コバイケイソウは咲くために沢山の肥料とエネルギーを使うために、何年かに一度咲くようです。そのために湿原にいっぱい咲く年とそうでない年があります。
おしゃべり弾ませながら木道を歩き、いよいよ蝶々深山への登り口。緩やかな上り道は息切る事も無く、来た道の景色も振り返り楽しみながら山頂(1836m)へ。下から見るなだらかで、若草に覆われた姿に反し岩がゴロゴロした平らな山頂でした。
一休みの後、山頂を下り物見岩へ向かいます。平日のため会う人も少なく、静かな山歩きです。そんな時向こうから見覚えのある姿がこちらに向かっています。
あっ、今日のナイトの清さんです!!早い!
ご夫婦対面のシーンを遠くから撮りながら私は眺めています。(笑)
無事合流して、物見岩(1780m)に登ります。こちらは大きな岩がそびえ立ていて、お互いを支え合うようにして折り重なっています。そこで記念写真。こんな岩を見るとついこんな写真を撮りたくなりますね。(笑)
私たちものどかなハイキングを楽しんでいますが、遠くから2頭の鹿ものどかに(?)こちらを眺めています。こちらが気づいたことに気がついたのか、優雅に跳ねるように去って行きました。近年車山や霧ヶ峰のニッコウキスゲは鹿害でめっきり減り、対策として電気柵やネットを張って高山植物を守っていますが、草原を走る鹿の姿を見ると、彼らは彼らで必死に生きているんだろうなーと思います。わが家の庭の擬宝珠も茎だけになっていますが、山の麓まで人が生活圏を広げてしまった今、野生動物と人との関わり合いをどうすればいいのか、頭を悩ませる問題です。
さて、そんなこと話しながらも八島湿原(1640m)に到着。梅雨とは思えない青空を写した池塘が碧く、みどりの中にとても綺麗です。レンゲツツジもまだ見頃でした。
八島湿原は日本の南限の高層湿原です。湖沼から始まり、土砂の流入や水生植物が寒くて腐らず泥炭として堆積して低層湿原となり、やがてそれが更に堆積して周囲よりも高くなり高層湿原となったのが八島湿原です。八島ヶ原湿原の泥炭層は8.05mにもなっているそうで、木道から見るとこんもりと湿原が盛り上がっているのが分かります。
木道を歩いて半周して駐車場へ。ヒオウギアヤメやグンナイフウロ、オオカサモチ等も咲き始め、これから秋まで湿原には高山植物が咲きつづけるでしょう。
午後から予定のある私のために早朝からのハイキングでしたが、とても楽しかったです。
最後は車山の肩駐車場に車で戻り、コロポックルで楽しみにしていたボルシチのランチとなりました。ほかほかのパンが笑顔を呼びますね。
本日のナイト・清さんお世話様でした。感謝。
これからはニッコウキスゲの季節です。秋までファミリーで楽しめるハイキングコースですので、皆さまもいかがでしょうか?
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