山梨県、八ヶ岳高原、小淵沢のペンションあるびおんの写真で綴るデジカメ日記です。

2006.04.01(土)〜2006.04.08(土)までのお客様からのメールと日記

2006.04.08(土)
 春から戻ってきた小淵沢はまるで冬まっただ中。なんて寒い北風でしょう。早速大糸桜や清春の様子を見行きましたが、余りの強風に震え上がりました。どちらの桜も私同様、肩(蕾を)をすぼめていました。それでも大糸桜も清春も観光の方々がぼちぼち来ています。ここにいてお迎えする立場だと、もう少し咲いてからいらっしゃれば・・・と思ってしまうのですが、昨日までのように観光する立場になると、他の予定とのかねあいもあり、なかなか思うようにはならないも良く分かります。また何時も車生活をしていると、駅からフウフウいって歩いていらっしゃるお客様に「お迎えに行きましたのに」と言ってしまうのですが、お客様は平然と「歩きたかったから」といわれます。最近京都には車で行きませんのでバスや徒歩で回るのですが、その楽しさも良く分かるようになりました。日常生活の中では便利さを求めてしまうのですが、旅に出ると歩く時間もまた楽しいものですね。でも今日は寒すぎます。



2006.04.07(金)
 京都最後の一日です。私はマンションに残ってあれやこれや片付けものや、娘の好物を作って今夜一緒に食べたり、2,3日分の作り置きをして帰ります。主人はこの周辺をお散歩。
リストランテ花門 
落ち着いた佇まいにお洒落なお料理
お昼にはみんなで大学とマンションの中間にある「リストランテ花門」に集合。西陣織作家の古い館を改装したリストランテです。とても敷居の高そうなお店に感じるのですが、ランチは全くのお手頃価格。ランチの後は私は買い物、娘は大学、主人は嵐山へとバラバラ。もうここも我が町となった私は、京野菜はこのスーパー。これはこちらのお店、豆腐や湯葉はあちらへと歩き回ります。最後に天満宮にお参りし、平野神社にお参りします。その時丁度平野神社で「桜コンサート」が始まりました。今日はハープ演奏でした。桜色の衣装に身を包んだ、一見天女のような風貌の奏者で何だかこの場にピッタリ!!早くに咲いた桜はもう散りはじめ、コンサートを聴いて桜吹雪の中帰ってきました。お留守番にもご褒美はありました。
平野神社 「桜コンサート」
お買い物帰りにこんな桜コンサートを聴けてしまうのも京都ならではのこと。



2006.04.06(木)
 今日は良いお天気で気温も上がってきました。まずは東寺へ。延
東寺(教王護国寺) 五重塔
現存する古塔の中で一番高い
暦13年(794)桓武天皇の平安京遷都の折り、国家鎮護のために、羅城門の左右に築かれた東西両寺の一つだそうです。東寺(教王護国寺)の南大門の前にはシラサギが1羽置物のようにじっと止まっており、時折目と首を動かしてこちらを警戒しています。遠くからも見える日本一大きな五重塔(総高57m)は山門を入って見上げると本当に大きくそびえています。この五重塔も金堂もとても古びた感じなのですが、ここは一揆の放火や大地震などの被害を受け、ほとんどが建て直されたものでした。とは言っても1600年代に建て直されたのですから400年近く経
観智院 お茶席
って、木造のこの巨大な塔が今だ傾くこともなく立ているのですから、昔の日本の建築技術は凄いものですね。このころ果たして構造計算書などあったのでしょうか?今日はこの塔を見上げながら池の畔でお弁当を頂きます。春〜〜って感じです。その後特別公開の宝物殿や観智院でお抹茶を頂いたりして東寺を後にします。 
 午後は祇園から八坂さんを抜け知恩院を経て平安神宮まで歩きます。平日でも円山公園周辺は桜が満開ですからどこも人がいっぱい。下のしだれ桜はどちらも円山公園のものです。しだれ桜はいろいろな樹形があって、樹形により随分と趣が違います。
 平安神宮は外からは大極殿の両側の後に見える大きなしだれ桜がまだ3分咲き位なので期待せず神苑に入りましたが、入った途端桜一色に染まる桜の園に感激。頭上を覆い尽くす桜の天蓋。ここの桜は
平安神宮 神苑の桜
色が一段と濃いものが多く、艶やかな桜です。南神苑から西神苑にはいると白虎池、中神苑には蒼龍池があり、水に映る桜を楽しみながら歩きます。やがて東神苑にはいるとまたため息のでる素晴らしさ。しだれ桜の枝越しに見る尚美館(貴賓館)も太平閣からみる尚美館と桜も、栖鳳池に映る姿と共にただただ感嘆の連続です。今夜はここで「紅しだれコンサー( 溝口 肇 チェロコンサート)」があります。一度外に出て6時に再入場します。その様子は掲示板でご覧下さい。とにかく一見の価値あるライトアップした桜とコンサートでした。



2006.04.05(水)
 今日は雨。疲れた身体を休めるのにいいチャンス・・・・・と思いきややはり雨が上がると午後には出かける事に。でも出掛けるのが遅すぎ。御所の特別公開も3時までで入れないし、平安神宮にいってもゆっくり神苑を見る時間もなくて何だか中途半端。でも明日から「紅しだれコンサート」があること知りもう一度明日出直すことにしました。



2006.04.04(火)
 朝目覚めると窓からいくつかの古墳が見えます。今日はお天気も良く暖かそうです。午前中はこの古
コナベ古墳
墳群のある佐保・佐紀路を歩いてみます。平城宮は710年から784年までの奈良時代の都です。平城京跡は思っていた以上に広く原野として残されていますが、奈良市内のこの広大な土地は色々な開発に狙われてきたそうです。何処も保存か開発課の問題はあるものです。所々に復元されたものがあり、当時に思いをはせます。法華寺、海王寺をすぎウワナベ古墳、コナベ古墳へと到達。この古墳と古墳の間に奈良自衛隊基地・・幹部候補生学校が有るのにはびっくり。ちょっと気持ちをそがれ西大寺駅まで一気に歩きます。さてまだ見たいところは山ほど有りますが今回だけでは無理そうです。午後は法隆寺と薬師寺だけににして奈良駅周辺はたこの次にし
法隆寺 金堂と五重塔
ます。
 法隆寺は近鉄駅からはちょっと離れ、バスも本数が少ないのでタクシーで法隆寺へ向かいました。法隆寺は飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築としても有名で、日本で一番最初に世界遺産に指定されたところです。修学旅行でも来たのかも知れませんがすっかりと忘れていますので、初めて見る境内の整然とした見事なバランス、塔や金堂の歴史を経た重々しさに見ているだけで神妙な気持ちになってしまいます。日本最古の五重塔の内部には粘土で作られた塑像群が納められており、丁度いらしたお坊様が4面それぞれの場面の説明をして下さいました。桜は境内の中も外もほぼ満開ですが、ここでは桜さえその華やかさが重々しさに圧倒され控えめに開花しているように思えます。
 思う存分法隆寺を楽しみ、次は薬師寺へ向かいます。薬師寺はしっかりと覚えています。なぜならあの
薬師寺 三重の塔
練行衆[れんぎょうしゅう]

唯一創建当時より現存している建物で、1300年の歴史をその姿から感じられます。
有名な前管長であった高田好胤師(平成十年没)の法話がおもしろおかしくて今でも鮮明に覚えているのです。「六重の塔に見えるけれど一つ一つの屋根がスカートはいている(正しくは裳階・もこしという)からこれは三重の塔なのですよ」と当時説明を受けました。今日も講堂で高田好胤師から指導を受けられたのでしょうか、若いお坊様がここの伝統的ユーモアたっぷりな法話をして下さいました。今日覚えたことは金堂の薬師如来はまたの名を医王如来ともいい、医薬兼備の仏様だそうです。その両横の月光菩薩は夜勤の看護婦さん、日光菩薩は日勤の看護婦さんで24時間態勢で皆さんを守っているというお話で妙に納得。そして今日は偶然にも年に一度の花会式の日でした。練行衆[れんぎょうしゅう]と言う山伏姿のお坊様達がほら貝を吹きながら金堂にお参りし、その後「柴燈大護摩」がありそれに参加しました。その様子は掲示板に載せますのでご覧下さい。楽しい法話に、初めての火渡りを経験。奈良最後の一日が素晴らしい思い出で飾られました。



2006.04.03(月)
 早朝に降り立った京都も気温が低くてびっくり。温かな朝食を駅ですませ、今日はこのまま近鉄に乗って奈良、室生寺(室生口大野)へと向かいます。主人も私も中学の修学旅行以来の奈良。ましてや電車とバスを利用しての奈良。まずは近鉄窓口で奈良世界遺産フリーきっぷを3000円で購入。これで京都を起点として南は吉野、東は室生大野口、西は王子駅までの区間の
室生寺 五重の塔
屋外では日本最小の塔
近鉄、奈良交通バスが3日間乗り放題。いざ出陣!
 2度乗り換えて室生口大野に到着。室生寺に行く前に大野寺に寄るとしだれ桜が今にも咲きそうで咲いていない状態。フリースとウィンドブレーカーを着て丁度の気温ですから無理ないですね。でも小さなお寺ですがお花が多く、横を流れる宇陀川の対岸に刻まれた巨大な弥勒磨崖仏を眺めながら川岸で室生寺行きのバスを待つのも良いひとときでした。やがて来た奈良バスは私たち二人だけを乗せて15分ほど走り室生寺前へ。朱塗りの太鼓橋を渡りお寺の拝観料(これもフリーパス券で割引に)払うと紙を差し出され、署名を求められました。室生口からのバスが廃止になってしまう事への反対署名です。確かに今も貸し切りでしたし・・・・・でも、やっぱりバスがなくなったら困りますね。で、これから行かれる方の為、ここで生活する方のため署名しました。
 室生寺は女人高野と言われるように、昔から女性の参拝を受け入れていたそうです。室生山の伽藍を無
室生寺 奥の院
奥ノ院の建物の一つ、舞台作りの位牌堂
数の石段で結んでいます。その石段脇のシャクナゲが沢山のつぼみを持っています。今は杉の古木に囲まれた中に日本最小の五重塔などがひっそりとたたずんでいますが、シャクナゲが咲き誇ったときはこの建造物達も息を吹き返したように活気づくのでしょうか。この静けさを味わえるのも今の時期だからこそなのでしょう。奥の院まで登り、下りはバスの時間を気にしながら走り降りたいところですが、あまりに一段が低く歩幅が合わずに走り降りられません。
 次は近鉄で近鉄奈良駅に戻りながら長谷寺です。駅からは15分ほど歩きます。お寺に近づくと門前町らしくなり、三輪そうめんや奈良漬け、よもぎ餅、柿の葉ずしのお店などが軒を連ね、にぎやかな呼び込みが。その呼び込みを振り払い、私たちは古いお庭の美しい個人宅のようなお店を見つけここで静かに昼食。にゅうめんもニシン蕎麦も美味しく、添えられた柿の葉ずしは追加までお願いしました。
長谷寺
枝垂れ桜と仁王門
 朝の大野寺で今日の桜は諦めたのですが、たどり着いた長谷寺は桜が花開き、山全体では3分咲きと言われるものの、仁王門周辺ののしだれ桜などは8分咲きくらいで、もう嬉しくて嬉しくて、心も一気に春模様。こちらも399段の緩やかな登廊が続きますが、桜やサンシュユを眺めながら本堂へ。本道の舞台からの眺めも良く、薄紅色の雲のように咲く桜の中に光り輝く瓦屋根が沢山見渡せます。朝は寒かったもののお昼は歩くと汗ばむ陽気になり、桜も一気に咲き開いたようです。
長谷寺 登廊
108間 399段の登廊 天井からは長谷型灯籠
同じ山寺でありながら、室生寺は深山の修行の場を感じさせ、長谷寺は下界に向かって懐を広く開いたように感じるお寺です。ちょと長居をしすぎましたが
長谷寺 五重塔
上の方はまだ桜が3部咲き。満開になったら見事に桜一色になるのでしょう。
長谷寺を後にして飛鳥に向かいます。予定ではここをサイクリングする予定でしたが、もう時間が遅く、自転車を貸してもらえませんでした。そこでタクシーとテクシーとバスで飛鳥寺から石舞台までの半分くらいの飛鳥路を楽しみました。野菜畑やみかん畑の間の
飛鳥路 石舞台
桜に囲まれた石舞台。夜にはライトアップもあるそう。
道を歩いたり、随所に遺跡を見たり、石舞台の中に入ってみたりと、春うららかな夕暮れに古き時代に思いをはせる飛鳥路でした。今夜は奈良市内のホテルで岩盤浴と温泉で一日の疲れをゆっくりと解きほぐしました。初めての岩盤浴は汗がしっかりと出て気持ちよく、15分+5分の休憩を3回繰り返して終わり。初めの5分はさざ波の音を聞きながらうつぶせ、次の10分は仰向けで軽音楽を聴きながら。薄暗くしたお部屋の中に一人っきりだったのでとってもリラックスできました。



2006.04.02(日)
 今日は朝から雨。明日は晴れるというのでいいお湿りかも知れませんが、桜も蕾の中でウズウズしているのか、のんびり構えているのか聞いてみたいです。ここしばらく小淵沢を離れますが、あるびおんには素晴らしい特派員がおりますので、最新情報が届き次第お花見情報大糸桜Nowにアップしますのでご安心下さい。ご予約もメールでもCGIでも転送電話でもお受けしますのでご遠慮なく。とても便利な世の中になり、私たちも昔より家を離れることが出来るようになりました。



2006.04.01(土)
 嘘のように一気に暖かくなました。八ヶ岳にも春がやっと来そうです。あまりに寒いと春のお誘いも積極的に出来ない気分になるのも不思議ですね。
で、今日は積極的にお誘いします。4月16日桃の里ウォークに参加しませんか?また4月8日〜16日頃きっと桜や桃があちらこちらで見頃を迎えているのではないでしょうか。今年は最近まで雪が降りましたので、桜や桃のバックの山々は残雪がたっぷりあり、素晴らしい背景になることと思います。カメラ抱えて花と山の写真を撮りにいらして下さい。お待ちしていまーす。

 午後私はお菓子作り、主人はお客様とヒレンジャク、キレンジャクを見に出かけました。レンジャクも餌を食べ尽くして、旅立っていく日も近いのでしょう。


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